11話 ラムドゴブリン、召喚。

 11話 ラムドゴブリン、召喚。


(出来るようにならなきゃいけないコトは、まだまだ山ほどある)


 ゲンは、呼吸を整えながら、


「あー、おもしろいっ!」



 本音を口にして、


「虹気!!」


 切り札を投入。

 全身のオーラが洗練されていく。


 すべての細胞が軽くなったような気がした。


 ――ゲンは、続けて、アイテムボックスから、1枚のカードをとりだし、


「ラムドゴブリン、召喚」


 そう宣言すると、カードがカっと光って、

 特殊な見た目をしているゴブリンが召喚された。


 一般的なゴブリンよりじゃっかん目つきが悪く、

 性格がひねていそうで、頑固そうで、面倒くさそうで、

 どこか、闇を孕んだ孤独主義者っぽい雰囲気を出している。




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 『ラムドゴブリン』


 《RCL》    【1】


 [HP]     【150/150】

 [MP]     【90/90】


 「攻撃力」    【8】

 「魔法攻撃力」  【7】

 「防御力」    【8】

 「魔法防御力」  【5】

 「敏捷性」    【3】

 「耐性値」    【9】



 魔法『闇球ランク1』


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 存在値は『10』と、かなり弱いが、

 しかし、それは『ラムドカードレベル』が『1』だから。


 ラムドカードは成長する。

 ラムドゴブリンには、無限の可能性がある。


「ラムドカードを成長させながら、俺自身のレベルアップを求めつつ、ワンダーナイトのラムドカード化を目指して、ついでに、錬金用の高級素材集めにもいそしむ……一石で何羽もぶちぬける、非常に有意義な時間だ」


 などと口にしつつ、

 ゲンはラムドゴブリンと共闘する。


 ワンダーナイトが相手だと、

 ラムドゴブリンは一撃で殺されてしまうので、

 後方支援を任せる。


 ラムドゴブリンは、小弓を得意武器としており、

 ランク1だが、闇球の魔法も使える。

 ※ 『闇球』はピンポンサイズの闇属性の球をぶつける魔法。闇球をくらった相手は、たまに魔法防御が下がる。


 決して高性能ではないが、

 召喚しておけば、確実に『DPS(単位時間当たりの火力)』は上がる。


 成長していけば、非常に優秀な遠隔砲台にもなりえるだろう。


「さらに! ラムドキマイラ、召喚!」


 ラムドキマイラは、『遅鈍眼(ちどんがん)』という『オーラを込めて睨みつけた時に、低確率で相手の動きを遅くするスペシャル』を持つモンスター。

 ※ 遅鈍眼は、スペシャルの階級的には一番下の『ブルースペシャル』なので、

   発生確率も効果もかなり低い。



  ちなみに、スペシャルの階級は以下の通り。


 ・レッドスペシャル(マイナス要素。例、成長遅い)。

 ・ブルースペシャル。

 ・ブルーツースペシャル。

 ・ブルースリースペシャル。

 ・ゴールドスペシャル。

 ・プラチナスペシャル。

 ・プライマルプラチナスペシャル。


 ラムドキマイラは、存在値15で、ラムドゴブリンより強いが、

 ワンダーナイトが相手だと瞬殺されてしまう程度のステータス。


 ゆえに、直接戦力ではなく、

 デバフ散布要員としてフィールドに配置する。


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 『ラムドキマイラ』


 《RCL》    【1】


 [HP]     【250/250】

 [MP]     【110/110】


 「攻撃力」    【9】

 「魔法攻撃力」  【8】

 「防御力」    【12】

 「魔法防御力」  【3】

 「敏捷性」    【8】

 「耐性値」    【15】


 魔法『氷矢ランク1』

 スペシャル『遅鈍眼』


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