『究極のチート』を併せ持つ、

『究極のチート』を併せ持つ、






 今、自分が手に入れた力に震えているゴート。

 そんなゴートよりも震えている存在が7体いた。




 イフリートたちは、テプの姿をみた瞬間、氷漬けになったように固まった。




 そして、テプが消えてからも、こうして、ブルブルと全身を震わせている。



「「「「「「「「い、いまの御方……は……」」」」」」」



 何者であるか、詳細は分からない。

 しかし、本能が理解した。

 ダンジョンモンスターであるイフリートたちに本物の知性はない。


 心も感情も存在しない。

 ただただ『侵入者を殺す』という本能しかない。


 しかし、魂魄を持たないわけではない。

 そのカケラが反応した。

 魂を揺るがす反応は高次の理解をよびこんだ。

 先の存在が、精霊の中でも、ぶっちぎりで高位の存在であるという理解。

 果ての果ての果ての果ての果てにおわす御方だと、魂が認識した。


 ゆえに震えている。

 あまりにも格が違うオーラ。

 同系統の種族だから、どうにか感じる事ができた凶悪な次元の違い。



 イフリートたちが、そんな事になっているという事など気にもとめていないゴートは、まず、UV1に意識を向けた。



「かなりギリギリ……だが、間に合った。まだ、コアオーラは残っている。なら、オールオッケー。奪わせはしない。絶対に取り戻す。……解析完了。絶死のアリア・ギアス解除っ!!」



 バキィイイっと、何かが砕け散る音がして、

 UV1を包む微弱な赤いオーラが、はじけ飛ぶようにして消えた。


 ついでに、イフリートたちによる『炎の拘束』も解除しておく。


 既に気絶しているUV1は、その場にバタっと倒れ込んだ。


「二度と、絶死のアリア・ギアスは使えない、か。ああ、そのペナルティは受け入れさせよう。しかし、魂魄を削ることは許さない。一欠片たりとも奪わせない。……ウゼェなぁ……抵抗するな。跪(ひざまず)け」



 ゴートの圧力に、ナノ・スピリットが平伏する。

 そうして、UV1は『絶死』から完全に解放された。


 気を失って動かないUV1。

 そんなUV1から、いったん視線を外して、

 『結果』を正しく理解しながら、ゴートは、


(今の俺では、ここら辺の支配が限度……しかし、この解析能力は、まだまだ発展途上。俺のレベルが上がれば、解析能力も向上する……これだけの力があって、まだまだ初期段階……震えるぜ)



 自分を認識しつつ、

 イフリートたちに意識を向ける。


 そして、一秒ほど睨みつけた直後、



「……解析完了……」



 『絶死のアリア・ギアス』の処理と比べれば、

 イフリートの魂魄解析くらい一瞬で終わる。


 ――ゆえに、



「……弾け飛べ」



 ゴートがそう口にした瞬間、イフリートたちは、


 パァァァァァァァァァァアアン!!


 と、一瞬で、木っ端みじんになった。


 上品な破裂音。


 圧倒的な力を持っていたイフリートたちが、

 7体仲良く、一瞬で……






 ――そして、はじけ飛んだイフリートたちの欠片は、すべて、ゴートに吸収される。


 一瞬、眩い輝きに包まれるゴート。


 7体のイフリート、その全てのを奪い取ったゴートは、


「んー、マジか……あいつらを奪い取れれば、かなりレベルアップするだろうなぁとは思っていたが……は、はは……ここまで強くなるとは思っていなかったな」


 両手をニギニギしながら、自分の肉体、その感触を確かめつつ、


「うわ……マジか……なんか、凶悪に強くなっちまった……てか、ちょっと、ラリってんな……いいのか、こんなに強くなっちまって……」




00000000000000000000000000000000000000



 名前『ゴート(ラムド・セノワール)』

 種族『魔人』

 運命『究極超神霊を支配する者』

 ・称号『駆けあがる者』

    『成りあがる者』

    『運命の強奪者』

    『狂気の革命家』

    『究極チーター』

    『???の???』


 《レベル》     【700】


 [HP]      【15万6788/120万989】

 [MP]      【6万3209/78万8989】

 [スタミナ]    【1052/5553】


 「攻撃力」       【322】

 「魔法攻撃力」     【203】

 「防御力」       【699】

 「魔法防御力」     【1578】

 「敏捷性」       【609】

 「耐性値」       【899】

 「HP再生力」     【308】

 「魔力回復力」     【552】

 「スタミナ回復速度」  【300】

 「反応速度」      【98】


 「隠しパラメータ合計値」【7万32】


 「獲得経験値」     【0】

 「ネクストEXP」   【0】



 魔法「計59」

 グリムアーツ「なし」

 その他技能「計32」


 スペシャル「成長速い」「成長超速い」「成長超々速い」

      「全世界一の成長速度」「神をも置き去りにする究極の成長速度」

      「強敵を倒した際の経験値7倍」

      「超強敵を倒した際の経験値30倍」

      「超々強敵を倒した際の経験値1500倍」

      「??を??した際の経験値99999倍」


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 ――ゴートは、ステータスだけでも、すでに、UV1を遥かに超える力を得ていた。


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