黒
幼いころよく遊んだ公園
眠るように遊ぶ遊具が錆びた分だけ
刻み込まれた影
こだました笑い声だけが揺蕩い
光を失った夜では亡霊さながら
枕元ですすり泣き
招き入れた夢の中では
無邪気にはしゃいで遊びまわる
少し疲れたとベンチに腰かけて
ふう、とひとつ息を吐き出せば
揺蕩う亡霊はとうとう逃げ出して
取り残された人影が染み込んだ
ベンチはさながら闇への入り口
恐る恐る覗き込めば
見慣れた景色が手を招く
黒い服を纏った人波が
寄せては去って行く様を
いつまでもただ眺めてた
#詩コン
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