第10話 ランチ(キミはフランドル地方を知っているか?)

 美味しいランチのお話し…。


 観光客は凱旋門の向こう側にはあんまり行かないと思う。その凱旋門の奥側の路地を歩いて行くとフランドル地方の料理を出すレストランがある。


 フランドル地方の料理。あまり聞かない名前かもしれないが、要はベルギーの影響を強く受けた料理ってこと。


 なんでもパリ人はとかくベルギーを馬鹿にする風潮があるらしくフランドル地方の料理は珍しいらしいし少し変わってるらしい。

 お店のマダムとメートルドテルの方がものすごくいい対応をしてくれる。こういうお店ばかりと出会う。超能力か日頃の行いのお陰。


 前菜はセップ茸を茶碗蒸し風にして緑のソースを添えたもの(Petit gâteau tiède de cèpe au jus de persil: セップ茸のケーキ パセリのジュって感じ)セップ茸の香りに悶絶。香りの良いキノコであることは知っていたがこの料理法でそれが凝縮している‼︎こんな料理は白ワインに決まっているだろうと皆さん考えるはずだが、ベルギーの影響を受けている場合はビールもある。九.五度あるゴールデンエール(ベルギーだね)と合わせても美味しい。その後白ワインも試す。そりゃ美味しかった。


 メインは魚介のスープ。ワーテルゾイという料理。濃厚な出汁とムースになったソースがいい感じ。パリの魚介は最高だ!今度はもっと積極的に考えよう。これには王道のビールであるデュベルで頂く。デュベルやオーバンがやはり王道とマダムが教えてくれた。


 デザートはチョコレートケーキにしたのだがこれにもチョコレートに合うビールがあるからと言われてチャレンジ。美味しかった。これ日本で買えるかな。


 フレンチは奥が深い。大満足のランチだった。

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