世界迷宮案内

酒と食

パリ迷宮案内

第1話 パリに着いて

 パリ。この単語だけで浮き足立ってしまう方もいるだろう。花の都。芸術の都。美食の街。様々な言葉で綴られる魅惑的な街である。

 さて到着したその日は魚介を食べてみることにする。ホテルはシャルル=ド=ゴール空港からバスで到着したオペラ座と日本で呼ばれるパレ=ガルニエのすぐ近く。チェックインを済ませると既に20:00をまわっている。

 焦ることはない。7月のこの時期、パリの太陽はそう簡単には沈まないのだ。

 パレ=ガルニエを背に少し歩く。

 そうそう拠点はオペラ座周辺に置くのが初めてのパリには正解なのだ。オペラ座は勿論、デパートも近い。ルーブルやオルセー、一応はノートルダム大聖堂も徒歩圏内と言えるだろう。

 凱旋門とエッフェル塔へのアクセスは地下鉄となるが。。。

 ちなみにルーブルの近くにあるオベリスクからシャンゼリゼ通りは始まってる。興味があるなら凱旋門まで歩いてもいい。ちょっと話がずれてしまった。

 初日は魚介料理が中心のビストロにしようか。

 店員のおばちゃんと挨拶を交わす。必ず挨拶はフランス語にしよう。

 挨拶さえフランス語であればその後は何でもきっと大丈夫だ。あなたはパリで人々の優しさに触れることができるだろう。


 フォワグラのミキュイとブリオッシュ:

 ミキュイという火の通し方は嬉しいものだ。熱くしかし生を感じられる絶妙な火加減。素敵すぎる。フォワグラそのものもかなり美味しい。


 アイオリ:

 初日だし代表的なアイオリを…。この単語のみではニンニク風味のソースのことを連想する方も多いだろう。

 しかしこれは料理名でもあったりする。

 鱈や野菜をアイオリソースで頂くのだ。鱈や野菜はサッパリした調理法が施されており、アイオリソースとの相性がいい。そしてやっぱりパリは野菜が美味い。野菜最高である。

 ワインはお店チョイスのグラス割シャブリ。酸味が強めで甘いフォワグラにもアイオリソースにも素晴らしいマッチング。


 パリブレスト:

 デザートはやってしまった。直径20cm 高さ12cmくらい。でも中のクリームがややビターで残すことなく胃の中へ…。


 帰り道、さすがに夜だ。ゆったりと帰りながらパリに来たことを実感してる。明日は何を観て、何を食べようか?

 パリ…、その小さくも奥深い世界は多くの魅力で溢れている。

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