異世界に飛ばされてもエリスは落ち着いている。

―――ずっと昔から親なんて存在は邪魔でしかなかった。煩わしくて、鬱陶しくて、めんどくさくて。でも、親というのがどんなにありがたいか知らなかったあの頃…そして、気づいたときには――――

―――――――――その時から、僕の時計は止まったまま。―――――――――







さて、持ち物は確認した。じゃあ次は?

「状況把握、だな。」

正直叫びたい気持ちは山々だが、叫んだところでどうしようもないだろう。叫んで意識を失って目が覚めたら夢でした-。なんて、あるわけないだろう。それだったら、頭を働かせるしかない。もう一度、辺りを見渡す。

「昔ならではの木造建築に石造りの家、周辺に機械っぽいのは…ないな。」

現代に繋がるような物はいくら見渡しても見つからない。

「はぁー。どこからどう見ても異世界転生ですありがとうございます」

正直言って面倒ごとには慣れている。この前だってちょこばななが――

と、そこまで考えたところでようやく俺は肝心なことを忘れていることに気づいた。

「っ!、あいつらはどこに…」

ご飯組のあいつらはどこに行ったのであろうか。俺が巻き込まれていると言うことはあいつらも巻き込まれていると言うことである。てかあいつらも巻き込まれてなかったら俺は泣く。

「…近くには、いないな…。」

俺はおそらく異世界転生した原因の事を思い浮かべる。

すべてを飲み込むような黒い影、そして直視も出来ない強い光。

あれはおそらくレイカの能力の暴走であろう。

レイカは光と闇を操る。詳しい説明はおいといて、あの光と影はレイカの能力であると断言できる。

「でも、それじゃ何で俺が巻き込まれてるんだ…?」

俺の能力は無効化。すべての能力を例外はあるが無効化する。レイカの能力の暴走はこれまでにもあった。だがあんなに大きく暴走することもなければ俺が無効化出来なかったときもない。正直、異世界転生したことよりも無効化できなかった事の方が気になる。

「レイカに聞いてみねえとなんもわかんねえな…あ、いた。」

考えながら街を歩いていると見覚えのある2人がいる…2人?

「ちょこばななと…アスマ?他の奴らは?」

ちょこばななはご飯組の一員でアスマは一員ではないがみんなと仲良くしてる奴だ。あの暴走の時もあの場にいた。ちょこばななは困ったように口を開く。

「それがいないのだ。我とアスマは近くにいて、これがレイカの暴走だって事もわかったのだ。だからさっきから探してはいるのだが…」

「…見つからない、か。」

ちょこばななとアスマもこの状況は把握していたのか。まずはそのことに安堵する。しかし、他のみんなはどこに行ったのであろうか。

只でさえ状況がわからないのに、あいつらと合流できてない、それにここがどうゆう場所なのかもわからない。ほんとに、どうすればいいのだろうか。





―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

キャラ紹介…

レイカ…ご飯組のムードメーカ的存在。おっとりとしていて天然。

ちょこばなな…自称魔王の中二病。バカ。

アスマ…ご飯組ではないがご飯組のみんなと仲良くしている。エリスと一番仲がい

い。




パソコンで打つのめんどいです。続けられるかな…。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ご飯組の俺たちが異世界に飛ばされたのだがどうしてこうなった(仮) 稲荷モカ @Gohangumi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る