ラノベの限界―ーライトノベル表現の不自由

純文仮面

はじめに ラノベはリアルな青少年文学ではない

 学園もののライトノベルの設定を想起しよう。

 まず、不良でもないのに赤や緑の髪の毛がある。

 現実にはまず見られない丈のスカートが当たり前のようにいる。

 髪型も校則無視して自由自在。

 日本国憲法など知らずに戦闘が男女を問わず当たり前。

 学生ふぜいに世界の存亡をかけた争いをやらせる大人たち。

 アルバイトに児童労働が当たり前。


 ちっとも、リアルでない。

 アルバイト大好きな割に、アルバイト先の問題は決して告発しない。

 恋愛はしても、妊娠出産には発展しない。


 ラノベは青少年のリアルを描かない。

 ラノベ大好きなネクラ君は、イケメンたちの植民地。

 味方のふりをして弱みを吐き出させ、体育会の価値観で蹂躙することこそラノベの本懐。

 それが作品でもって理解できたら、ラノベから文学へ移行しよう。



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