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[今の橋本君じゃない。何話してたのよ?]

屈託なく笑う。

茶色に染めたソバージュ。左手にはラメを装飾した派手な携帯。


友達のいない私と唯一の友達は私…妙子は皆にそう言っている。


[何も…]


[もったいないじゃない。学年で数少ないイケメンよ。今度話かけられたら携帯番号教えてもらっといて]

橋本に興味なんかないくせに…私は思うが口には出さない。


外見が良い…それだけで好かれる。


妙子もそう言った意味じゃ男から好かれてる。

妙子が直接、橋本に携帯番号聞いたら間違いなく教えてくれるはず。


妙子は、愛嬌と明るさと行動力で女の子からも好かれてる。


妙子はそれをフルに利用してる。


私だけが妙子になつかない。

だから妙子はわざわざ私に声をかける。

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