ギレメセセリガの秘薬

 同じくらいの身長のラナクとシャンティは、自分たちよりも頭二つぶんは背の高い女性を見上げ、口を半開きにしたまま目を逸らせずにいた。


 若過ぎず年寄りでもない、成熟した女性の色香を纏った妖艶な肢体の上に、切れ長の目を配した皺のない滑らかな肌の顔が乗っている。上下一続きの衣服には各所に縦に切れ目が入り、彼女の仕種しぐさや動きに合わせて素肌が見え隠れしている。


 女性は「ん?」と言ってラナクへぐっと顔を近づけ、次にシャンティの瑠璃色の瞳も同じように覗き込むと、「ふんッ」と鼻で笑ったような音を漏らして「乳臭いが、成人の儀だけは済ませてるってわけかい」と皮肉な笑みを浮かべ、「いや、あの町から出られるのは成人した者だけ、だったかねぇ」と思い出すかのように言った。


「あの……あの、その」とラナクが言い渋るのに対し、「あぁ⁉︎」と威嚇するような声を上げた女性が、「ちょいとアンタたち、そこにあったアーガナが入った箱はどうしたんだい?」と明かりで照らされた棚の一つを指差して詰問するように言った。


「それが、その……実はですね」


「なんだい? 言いたいことがあるならハッキリと言いなッ!」


 一喝されたラナクが「すいません!」と勢いよく謝り、「さっき倒れた時に色々と落としてしまったみたいですッ!」と大声で説明すると、「うるさいッ!」と女性も同様の声量で怒鳴り返してきた。


 すると女性はラナクのかたわらに屈んで暗い床面を調べ、「おいおい、どうしてくれるんだい? 貴重なアーガナたちが全部潰れて死んじまってるじゃないか」とどこか嬉しそうな響きを帯びた声で言った。


「えッ⁉︎ 死ん……」とラナクは言葉を飲み込むなり、すぐさま「俺、あの、俺……弁償しますッ!」とあたふたと申し出た。


「二十万リデ」


「はい?」


 女性は「一匹五万リデが四匹潰れたから、全部で二十万リデだよ」と壊れた小さな籠を拾って立ち上がり、「おら、とっとと払いな」とラナクを見下ろしながら無慈悲に言い放った。


「そんなッ!」とラナクは女性の摘んでいる潰れた籠の中身に視線を走らせ、「それ、そのアーガナってクサビムスビのことですか?」と訊ね、「それなら数日もらえれば、俺がいくらでも捕まえてきますッ!」と言った。


「アーガナはその辺を飛び回ってる、あんな虫ケラなんかとは稀少性がまるで違う」


「じゃあ、どこへ行けばアーガナを見つけ」


「坊やにゃあ無理だね」


「そんなの、行ってみないとわからないじゃないですか」


「お黙りッ! 口だけは達者な坊や。こいつらはずいぶん前にお得意さんから頼まれたものでねぇ。アンタたちが入ってきて騒ぎ立てるほんの少し前に、遠路はるばる『時の塔』の僻地へきちから届いたばかりなんだよッ!」


 説明を聴いたラナクは口を閉じて俯き、上目遣いで「あの、でも俺……俺たち、カネを持ってなくて……」と申し訳なさそうに告げた。


「はぁ? 芸のない嘘だねぇ。その身なりと言葉で、アンタたちが町に着いたばかりの流れ者だってのは誰の目にも明らかなんだよ」


「ちょっと待ってください! 俺たち別に流れ者じゃなくて、遣いを頼まれて来ただけだから帰る場所だってあるし」


「そんなこたぁ、どっちだっていいんだよ。だったら、なおさら金を持っていないのはおかしいじゃないか」


「それが、道中で魔物に襲われた時に失くしたっていうか、火事のどさくさで置いてきたっていうか」


 大袈裟に溜め息を吐いて頭を左右に振った女性は、「これだからあの町の人間は」と落胆したように言い、「未だに知識や技術で物資が手に入ると思っているのかい」と誰に言うともなく呟いた。


「あの、でも本当に持ってないんです」と黙っていたシャンティが口を挟むと、女性が目を細めて「嬢ちゃんは、精霊と契約を結ぶすべを知っているねぇ」と見透かしたように言い、「外の面白い奴は嬢ちゃんの従者かい?」と訊ねた。


「外の? 従者なんていませんけど」


「へぇ。そう? でも、嬢ちゃんが作れる代物しろものとも思えないし」と女性は言葉を切ってラナクへと視線を移し、「そっちの資質の欠片かけらもない坊やじゃ到底ありえない話だし」と言って鼻を鳴らした。


「一体なんの話をして」


とぼけんじゃあないよ」と女性がシャンティの言葉を遮り、「異常に強大な魔力をダダ漏れにしている奴が店先に突っ立っていることぐらい、魔導をちょっとでも齧った者なら誰だって気づくってもんさ」


「でも従者なんて」


「もし嬢ちゃんの言葉が本当なら、招かれざる厄介な客がやってきたってことになるねぇ」


「あの」とラナクが遠慮がちに声を上げ、「たぶんそれ、イブツだと思います」と女性に伝えた。


「イブツ? なんだい、そりゃあ」


「俺もよくわかん……わからないですけど、体内に魔導核っていう動力源を持った自動人形、とかいうやつで」


 ラナクがそう説明すると女性は得心がいったのか、「イブツ……そういうことかい」と呟いて口の片端を持ち上げ、「それで、そいつはアンタたちのなんだい? 人形だから所有物か?」と本気とも皮肉ともつかないことを言い、「そうだ。それを譲ってくれたらアーガナの件はチャラにしてやろうじゃないか」と提案してきた。


「イブツは俺たちをここまで案内してくれただけです。それに、彼は人形って感じじゃなくて、人間みたいに人格があるっていうか……だから譲るとかそういう」


「へぇ? そいつはますます興味深いねぇ」と舌舐めずりをするように言った女性は、「まぁ、いいさね。それなら、あたしの代わりに、とある物を採集してきてくれないかい?」と急に語調をやわらげて続けた。


「え? いや、でも、俺たち司教様からの遣いでダジレオに行かないと」


「甘えるんじゃないよッ!」と女性がピシャリと言い、「アンタたちが選べる立場だとでも思っているのかい」と静かに凄み、「その回転の遅いでもわかるように説明してやるから、よく聴きな」とさげすむように言った。


「ラトカルトにゃ金って概念自体が存在してないせいで、あの町に住んでいる連中はその価値がわかっちゃいない。だから例え、まったく金がなかったとしても、そうやってアンタたちみたいに平気な顔をしていられるってわけだ。もしこの町の奴らが一リデも持っていなかったら、いっときたりとも落ち着いちゃあいられないだろうさ」


「あの、よく、意味がわからないんですけど」とラナクがおずおずと訊ねた。


「金がなけりゃ飯も食えないし、寝る場所だってないってことさ」


 ようやく自分たちの置かれている状況を理解したのか、ラナクとシャンティは目を見開くと互いに顔を見合わせた。


 女性は二人の様子を見下ろしながら「わかったかい? なぁに、そう心配することはないさ」と投げやりな調子で言い、「今夜の飯と寝所はあたしが用意してやる」と意外なことを口にした。


 その言葉に「本当ですか⁉︎」と飛びついたシャンティは、顔を輝かせて「ありがとうございますッ!」と大声で礼を述べ、「私、シャンティっていいます。こっちはラナク」と簡潔に自分たちの紹介を済ませてから、「あの、お名前を訊いてもいいですか?」と女性に訊ねた。


「調子の良い嬢ちゃんだねぇ」


 言いながら女性は気怠そうに左腕を棚に乗せて寄り掛かると、首を斜め後ろへわずかに反らして二人を見下ろしながら、「あたしはメイナ。このスピリテアの店主、メイナ・ギャリアンテさ」と野太い声で名乗った。




「それで、ギャリアンテさん」


「メイナで構わないよ」


「じゃあ、メイナさん」


 メイナに先導され、蝋燭の明かりだけが灯る薄暗いスピリテア内を奥へと進むなか、彼女の垂れた長い髪の隙間に覗く背中の素肌を目にしたラナクは、内心どぎまぎしながらもそこへチラチラと視線を投げつつ平静を装って声を掛けた。


「なんだい?」


「俺たちに採集を頼みたいっていう、とある物って一体なんなんですか?」


 妙な沈黙が落ち、ラナクがもう一度声を掛けようとしたところで、メイナが「ギレメセセリガの秘薬を知っているかい?」と口を開いた。


「ギレメ……なんですか、それ?」


「ギレメセセリガ。考えるのも面倒なほど昔に存在したっていう、『哀憐あいれんの魔術師』なんて洒落た二つ名までついてる男のことさ。その割に、奴について記された文献は、ほとんど残っちゃあいなくてねぇ」


 メイナは正面に垂れ下がっている厚手の布を脇へと押しのけたまま、「外の明るさに弱い奴らがいるんだ。戸を開けるからこっちに入りな」と言ってラナクとシャンティに向けて顎をしゃくった。


 垂れ幕の中に二人が身を滑り込ませると、金属同士がぶつかるような音がし、続いて押し開かれた扉の隙間から外の強烈な白い光が差し込んできた。


 扉の外へ出たラナクとシャンティを迎えたのは、二人が想像していたような裏通りではなく、多種多様な植物や花々が生い繁った庭園のような開けた場所だった。


「まさか、ここで寝ろって意味じゃ」とメイナを見上げたラナクは、店内では濃色としかわからなかった彼女のうねった長い髪が、周囲の草葉よりも深い緑色であるのを知って思わず息を呑んだ。


「せっかちな坊やだねぇ。離れがこの奥にあるんだよ」


「あぁ……あの、それで、そのなんとかって魔術師がどうしたんですか?」


 枝葉が頭上を覆う薄暗い木立のあいだへと足を踏み入れながら、前に立って歩くメイナの背中へラナクが問い掛ける。


「魔術師はどうだっていいんだ。もっぱら有名なのは奴が調合したっていう秘薬のほうさ」


「どういった効能があるんですか?」とラナクの隣を歩くシャンティが興味津々といった様子で訊ねた。


「知らないね」


「え? 知らないって、だって」


「おそらく、誰も知ってる奴ぁいないよ」


「どういうことですか?」


「秘薬の調合に成功した奴ぁはいないってことさ。言い出しっぺのギレメセセリガを除いて。まぁ、それだって真偽の確かめようはないけどねぇ」


「でも有名な秘薬なんじゃ」


「希少価値の高い材料を使う割に、まったく効果が期待できない薬って意味でさ。ギレメセセリガは効能について誰にもなにも言わずに死んじまってる。それに、あたしゃ客に材料を仕入れてくれって頼まれただけで、薬の効能なんてのには初めから興味がないんだよ」


 前方の草葉が唐突に途切れると、その先にラトカルトで見る浅葱色のものとは違った、ところどころが黒く汚れた赤煉瓦の壁面が現れた。


「それで結局、俺たちはなにを採ってくれば……」


 メイナは唐突に足を止めるとラナクたちを振り返り、「秘薬のおもたる材料は三つ」とおもむろに右腕を持ち上げて手の甲を見せると、だるそうに親指から中指までの三本を斜め下へ向けるようにして立てた。


「たったの三つ? てっきり俺は」


「黙って聴きなッ!」


 怒鳴りつけられたラナクが大きく身を震わせ、「すいま、せん」と気恥ずかしそうに謝った。


「いいかい。クレヘリマの未熟果みじゅくか、ニセメリメラに寄生されたデビモバドの卵、それからキニャカヤッカの雌。これらを見つけられるだけ見つけて持ってくるんだ」


「見つけられるだけって、それはそんなに沢山あるものなんですか?」とシャンティが訊ねた。


「逆だよ。聴いていなかったのかい? 希少価値の高い材料だって言っただろ」


「じゃあ、その客が大量に注文したってこと……ですか?」


 ラナクがおそるおそる訊ねると、メイナは「違うねぇ」と意地の悪そうな笑みを浮かべ、「損害のぶんだけ補填しても、儲けになんてなりゃしないだろ。超過分は市場の半値で買い取ってやるよ」と嬉しそうに言った。


「あのう、それで私たち、どこへ材料を採りに行けばいいんですか?」


 問われてシャンティへと視線を移したメイナは、濃厚な闇を思わせる漆黒の瞳で彼女を見下ろし、「タイメルケル遺跡。と言っても、アンタたちにはわからないだろうねぇ」と二人の心の内を読んだように言い、「なぁに、心配しなくても行き方ぐらいは教えてやるさ」と続けた。


「それじゃあ、そこの家を好きに使っていいから、飯は後で自分たちで取りに来な。その時はくれぐれも外の光を店内へ入れるんじゃあないよ」


 きびすを返して立ち去ろうとするメイナを「メイナさん!」と呼び止めたラナクが、「こういうことを訊くのは失礼だと思うんですけど、なんで俺たちに親切にしてくれるんですか?」と訊ねた。


「たいした意味はないよ。ただの同郷のよしみってやつさ」


「同郷って……じゃあ、メイナさんもラトカルト出身なんですか?」


 メイナは「カタク語で喋ってやっているっていうのに、本当に察しの悪い坊やだねぇ」と呆れたように言って振り返り、憐れみを含んだ表情でラナクを見下ろした。


 指摘されたラナクは一瞬だけハッと目を見開いたものの、すぐに真剣な表情を作り「あとそれから、その坊やって言うのやめてください。俺にはラナクルって名前があるんです」とわずかに苛立ちを滲ませた声で言った。


「ハッ! 生意気な。けど、そうだねぇ……材料を一揃い採ってくることができたら、考えてやろうじゃないか。坊や」


 メイナはそう言い残すと草木の繁った小径の中へと姿を消した。




 案内された家屋内の一隅いちぐうに荷物を下ろし、両腕を上げて思い切り伸びをしていたラナクに、椅子に腰掛けたシャンティが「メイナさんってちょっと変わってるけど、悪い人じゃないみたいね」と話し掛けた。


 三ヶ所の窓から外光が差し込む明るい室内には、テーブルとその周りに置かれた四脚の椅子があるだけで、他の調度品や調理のための設備は見当たらない。


「んん。どうなのかな?」


 顔をしかめるラナクを見てシャンティが微笑み、「ここに泊まらせてくれて、食事も出してくれるって言ってるのに?」と小首を傾げた。


 メイナから軽くあしらわれているのが気に入らないらしく、ラナクは「まぁ、そうなんだけど……」と言葉を濁し、「ところで、なんの用があってこの店に来たんだ?」と話題を変えつつシャンティの斜向はすむかいの椅子に腰を下ろした。


「うん。町に着く前に言ったでしょ? 伝えたいことがあるって」


 言われるまでそのことを失念していたラナクは、幻術のシャンティに迫られたことを思い出し、もしや夫婦めおとの契りの申し出かもしれないと、店とは無関係ながらも淡い期待に胸を高鳴らせて身を固くした。


「さっきもお店の中で言いそびれちゃったんだけど、実は私」と言葉を切って勿体をつけるシャンティの口元を、音を立てて唾を飲み込んだラナクが緊張の面持ちで凝視する。


 やがて深呼吸を一つしたシャンティは、意を決したように「実は私、精霊術を学んでるのッ!」と言い放った。思いもよらぬ告白にラナクは瞼をしばたたかせ、彼女の真意は何なのだろうとその瑠璃色の瞳を覗き込んだ。


 するとシャンティはそんなラナクの様子を上目遣いで窺いながら、「それで、その……どう、思う?」と訊ねた。


「どうって?」


「だから、禁忌に近しい知識を身につけるのをどう思うかって訊いてるの」


「え? いや、別に」


「ちょっとラナク。あなた『禁忌の知識に触れる者は世界を滅ぼす』って言葉、知ってるわよね?」


「そりゃ知ってるさ。いましめの一つだし。でも、精霊術は近いってだけで禁忌じゃないんだろ? だったらいいじゃないか。それに、たとえ禁忌に触れたとしても、シャンティに世界を滅ぼせるとは思えないよ」


 シャンティは「まぁ、それもそ……」と納得しかけて言葉を止め、「なんかちょっと素直に喜べないんだけど」と口をとがらせた。


「まあまあ。じゃあ、この店には精霊術に必要な材料を探しにきたってわけか」


「そういうこと。前はラトカルトでも手に入ったんだけど、ほら、いつからだったか旅商人が来る頻度が減っちゃったでしょ? だからパト先生……私が師事している精霊術の先生ね。彼女が持っている材料も色々と足りなくなってて」


「なぁ、それでその、精霊術っていうのは魔法」とラナクは唐突に言葉を切り、店内でシャンティに注意されたことを思い出したのか、テーブルに乗りだしてわずかに上半身を前傾させると「魔法や魔術とはどう違うわけ?」と声を潜めて訊ねた。


「ラナクって本当、興味のあること以外はなにも知らないのね」


「ほっとけ」


「まぁ、魔法や魔術は私もよくわからないけど、精霊術は霊力を用いるの。もっと具体的に言うと、霊力を使って呼び出した精霊と契約して、彼らが持つ特異な能力を借りるっていうか、助けてもらうっていうか」


「ごめん。よくわからないから、もういいよ」


「はぁ⁉︎ 自分から訊いといてなんなのよ」


「だから謝ってるだろ」


「私の説明がヘタだっていうの?」


 シャンティの語調の強さから、思わぬところで怒りに触れてしまったらしいと気づいたラナクは、彼女を落ち着かせようと頭に浮かんだ言い訳を並べ立てた。


「そうじゃなくて、エレムネスに着いてから色々あり過ぎてさ。もう新しい情報が頭に入ってこないんだよ。旅の疲れだってあるし」


「それなら訊かないでよ!」


「仕方ないだろ。聴いているうちに気がついたんだから」


「あ、そッ!」


 そう言って立ち上がったシャンティは、「私、奥の部屋で少し寝るから、絶対に入らないでよねッ!」と憤慨したように言い、大きな足音を立てながら部屋を横切ると勢いよく扉を開いた。


「え、ちょ、なんで怒ってるんだよ?」とラナクが不思議そうな声を上げ、「あ! そうだ、飯っていつ頃出してくれんのかな?」と場違いな質問を投げると、シャンティは「知らないわよッ!」と怒鳴って後ろ手で叩きつけるように扉を閉めて姿を消した。

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