皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
第1話
私、レイチェルは公爵家の長女であり、このハズラットーン大帝国のエドワード皇太子殿下の婚約者でございます。
小さい頃から、婚約者候補として皇太子殿下と接していた私は、いつの間にか皇太子殿下に気に入られておりました。
それからすぐに婚約者候補から皇太子殿下の正式な婚約者となっていきましたの。
それはとてもとても幸せな時間でしたわ。
皇太子殿下もといエドワード様はとても素敵で、お優しくて、私の理想をそのまま体現したようなお方でした。
皇太子妃となる覚悟が足りない私にはとても過ぎたお方でした。
皇太子としてまっすぐ前を向き民のことをいつも考えている強く優しいエドワード様に、私もいつしかエドワード様に惹かれていきました。
そうして、いつしか互いに愛し合うようになっていきました。
「愛してるよ、レイ。」
「私もですわ。エディ。」
そうして、私たちはお互いを愛称で呼ぶまでに仲良くなっていったのです。
それから身体の関係を持つまでは、本当にあっという間のことだした。
エドワード様と過ごした日々はまるで蜜月のようでした。
それは、とてもとても幸せな日々でしたの。
まるで、この世には私たちだけしかいないような、甘くて優しい時間でしたの。
ずっとずっと、続くと思っていた幸せな日々。ずっとずっと、続いて欲しいと思っていた幸せな日々。
この時は、ずっとずっとエドワード様と一緒にいられると思っておりましたのに………。
皇太子妃となる覚悟の足りない私は運命に翻弄されることになってしまったのです。
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