紫陽花
人をもう
好きになることは
ないと思っていました
今日は
しとしと
白と灰色の混ざる
雲から
雨が降り続きました
水色に白い小花の散る傘を
さしていました
道には
咲きかけの
それは
まだ薄い色づき
色濃く染まるのは
これからかしら?
「貴女となら
雨の中の散歩も
心が弾みます」
ひとつ
傘を畳み
相合い傘で歩く
参道
そっと貴男に
腕を絡めてみました
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