第2話 長男はセミ博士
長男がセミが好きなので、私もセミに詳しくなった。
関東に住んでいた頃、1番数が多かったのは、アブラゼミ。次がニイニイゼミとツクツクボウシ。鳴き声だけで姿を見せなかったは、ヒグラシ。数が少なかったのは、ミンミンゼミ。とても数が少なかったのは、クマゼミ。
15年ぶりに故郷に帰って来たら、聞き慣れないセミの鳴き声が--。「カン、カン、カン……」とひときわ甲高い鳴き声。その声の主を、病院の敷地を散歩している時に見つけた! 見た目はツクツクボウシにそっくりだ。スマホで調べたら、名前は「オオシマゼミ」だった。
初めて聞いた鳴き声だったので、私はてっきり外来種だと思っていた。けれど、オオシマゼミは昔から故郷に生息していたセミだった。その当時の私はセミに関心がなかったので、オオシマゼミの鳴き声を聞いてはいたが、記憶に残っていなかったのだった。
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