離婚するという事はわかってしているの!!
一ノ瀬 彩音
第1話 離婚とわかっててしているの!!
私事、
既婚者であるのですが、現在、離婚するかどうかの
瀬戸際です。
そして、私には
夫が健在です。
私が専業主婦で夫である誠がサラリーマンです。
誠は大した収入もないくせに威張ってばかりで
本当にどうしようもありません。
私からすれば平均的な年収を稼いできて初めて
威張れると思います。
しかし、それよりも離婚の瀬戸際という理由は
ある事なんです。
そして、今はその事で誠とお話しています。
「誠、貴方って最低ね、エッチも満足に出来ないなんて」
「エッチが満足出来ないからって離婚するヤツが何処にいるんだよっ!?」
「ここにいますよ~、キラリ★」
「はぁっ、雛なぁ~、いい加減にしやがれっ!」
「てへっ💛」
「可愛くしても離婚は認めるものかぁ~」
「離婚を認めないならSNS等で誠の事を暴露しちゃうよ?」
「や、やめろっ、わかった、離婚は認める」
「それでいいのよ、ふふっ」
「くそぉっ、雛に何か弱点はないのか」
「今何か言った?」
「何も言ってない」
きっと夫である誠は私の事をどうにかして復讐しようと考えている
ようですけれど、何も考えが浮かんでないようで安心しています。
これはこれで私はホッとしているし、離婚も成立しているので
離婚の事を白紙にするなんて出来ないと思います。
しかし、万が一って事もあるので今のうちにこの家から荷物を
まとめて出ていく方が無難です。
「私はこの家から出て行くので荷物をまとめるね」
夫は考え事をしてて無言です。
私は私で自室や寝室に行って荷物をまとめないといけないです。
しばらくして荷物がまとめ終わると私はこの家を出て行くの
ですけど、夫である誠はまだ考え事をしているようです。
しょうがないけど、私はこの家で出て行きます。
今までありがとうございました。
私が靴を履いて、この家から出て行こうとしている時、
いきなり誠がこっちに来て私にこう言ってくるのです。
「雛、ありがとうな」
「はい」
「離婚になったけど、元気でな」
「はい」
「本当にすまない」
「はい」
「さっさと出ていけっ!」
「出て行きますよ!」
私はイライラしながら、この家から出て行くと本当に
スッキリしているし、もう二度とあんなタイプの人とは
付き合いません。
離婚してしまうとバツが付いてしまうので良くないのですが、
それも仕方がない事かなって思います。
それでもあんな所に居るよりは離婚する方がマシでした。
「離婚して本当に良かった」
雛は離婚した事によって何かを失いましたが、それでも
きっと何かを見つけた事でしょう。
離婚するという事はわかってしているの!! 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019
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