俺たちは青空隊
yume
第1話 プロローグ
俺たちはいつも一緒だった。
境遇は違えども、決していつも仲が良かったとは言えなくても、ひとつの秘密を共有したから。
誰にも言えないことがあったから。
今日は十二月二十日。今日も凍え死んでしまいそうなほど寒くて、小さい頃は楽しくて過剰に吐いていた真っ白な息にも感動しなくなっていた。あの頃は楽しかったとみんなは言うけれど、俺は社会人になった今の方が生きている心地がして安心できる。きっと俺にはしなきゃいけないことが山積みな環境の方が性に合っているから。
「パトロールに行こうか、早坂」
「はい」
ポンと肩に手を置かれ、年老いた上司に付いて行く。
赤色灯のついた白と黒の車に乗って、俺は真っ直ぐに前を向いた。
俺たちは青空隊 yume @yume_nanase
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。俺たちは青空隊の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます