閑話 城内にて
「こ、これは……」
とある王城の一室で一人の老人が目を見開き驚きの声を上げた。
「どうしましたか? 賢者様」
老人、賢者と呼ばれた男の側近と思われる青年が声をかけた。
「これは、前代未聞の出来事が起こるやもしれぬ」
「前代未聞……ですか?」
「うむ。詳しいことはわからぬが、一年以内に異能を持った子供がライトア領で生まれるだろう。それが吉兆なのか凶兆なのか……」
「なっ……。異能を持った……子供ですか?」
この予言をしたのは稀代の賢者と呼ばれる男、モート・エンライト。予言から半年後、ライトア領領主家と領内の猟師の家に全くの同時刻に子供が生まれた。この二人がモートの予言に当てはまるのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます