異世界モンスター娘、前から見るか? 横から見るか?
@rakugohanakosan
第1話ダンジョンアンドドラゴン娘
いやあ。洋ゲーのウルティマやウィーザードリーはおもしろいなあ。この、ダンジョンをモンスター娘を倒しながら探索していって、最深部で待ち構えるボスのモンスター娘を倒す! そしてご褒美にいやらしいモンスター娘のドット絵が表示されるのがたまらないんだよな。
やっぱりこの、自分でダンジョンの最深部までたどりついてボスを倒したって言う達成感があるからな。そのあとするオナニーが最高に気持ちいいんだよね。
ストリップとかヘルスにノーパン喫茶。あるいはアダルトビデオやエロマンガ、それかビニ本でするオナニーも悪くは無いんだけれど……自分で操作するゲームでエロ画像を見てするオナニーはなんとも言えない快感があるな。
だけど……デフォルメされたドット絵ならともかく、パッケージのモンスター娘のイラストはどうもいただけないんだよなあ。アメリカ人の美的センスはどうも日本人の俺には理解できないと言うか……テヅカ先生がそれだか偉大と言うか……
でも、日本のゲームはシューティングとかアクションぐらいで俺の好きなRPGはないし……ないなら自分で作っちゃおうか。さいわい日本でいちばん売れてる週刊少年漫画雑誌にゲーム記事を書いてるから、ゲーム制作会社にコネクションがあるし。
ううん、待てよ。アメリカにはダンジョンアンドドラゴンズみたいなファンタジー世界を舞台にしたテーブルトークRPGの文化がある。だから、ダンジョンを冒険者が探索してモンスター娘を倒していくウルティマやウィーザードリーみたいなファンタジー世界のコンピューターRPGが受け入れられた。
しかし、テーブルトークRPGがメジャーでない日本で俺がやりたいゲームが作れるだろうか? とりあえず、チュンのやつに相談しよう。ゲームの取材で知り合ったんだけど、妙に趣味が合うんだよな。チュンも俺も洋ゲーのコンピューターRPGが大好きだし。よし、電話しよう。
「あ、もしもし、チュン? ホリーだけど」
「ホリーさん? 何か用ですか?」
「うん。日本でウルティマやウィーザードリーみたいなゲームを作りたいなと思ってさ」
「いいですね、いっしょに作りましょうよ」
え、そんな即決しちゃっていいのか、チュン。
「でも、できるかなあ、チュン」
「いやだなあ、ホリーさん。できるかできないかじゃないですよ。やるかやらないかでもありません。ホリーさん前に言ってたじゃないですか。『こんなアメリカネズミ映画にヒロインとして出てきそうな、目がぱっちり二重のイラストのモンスター娘は受け付けない』って」
「たしかに言ったけれど」
「僕もですよ。うる☆やつらのラムちゃんやタ◯チのミナミちゃんみたいなキャラクターデザインのエロゲRPGがしたいんですよ。ですがそんなゲームはありません。なら作るしかありませんよね。ホリーさん、そんなエロゲRPGしたくありませんか?」
「したい」
「なら決まりですよ。ホリーさんゲーム記事書いてらっしゃるんでしょう? ならシナリオはホリーさん。プログラムは僕がやります。で、ゲームデザインは二人で考えましょう」
「でも、チュンには本業のゲーム製作もあるんでしょう? 俺とそんなことしてる時間あるの?」
「そんなのどうにでもなりますよ。それに、僕は仕事でもそうじゃなくてもパソコンでプログラミングしてるような人種ですからね。あとはホリーさんが、自分の食事時間や睡眠時間を減らしてでも自分がやりたいゲームを自分で作りたい人種かどうかですね」
むむむ
「俺、チアガールの衣装着て『ヘイカモン!』なんて言いながら男を騎乗位で押し倒しそうなイケイケなモンスター娘はいやだ。エッチなハプニングで男の子にパンツ見られて恥ずかしがるようなわびさびのあるモンスター娘がいい」
「なら、話は決まりですね。じゃあ、うちに来てください、ホリーさん。うちのパソコンでいっしょに日本人が楽しめるようなRPGを作りましょう」
「よし、作るぞ。俺たちは日本の少年の股間を熱くするようなエロゲRPGを作るんだ」
「それではお待ちしてますよ、ホリーさん」
俺が俺の手で俺のやりたいエロゲRPGを作ることになってしまった。ゲーム製作会社に何度か取材に行ったことあるけれど……ゲーム制作って激務なんだよなあ。
職場に寝袋を持ち込んで会社泊まりするなんて当たり前の話みたいだし。これから俺もそんな人生を送るのか。
しかし、これで日本人の俺の性的嗜好にドンピシャのエロゲRPGができるようになるんだ。なにが悲しくて日本人の俺が『I’m coming.Oh yes.Oh my god』なんてセリフを読みながらオナニーしなくちゃならないんだ。
俺は、『このように恥ずかしい格好を人間にさせられるとは』なんてセリフをモンスター娘に言わせたいんだ。待っててね。俺のエルフちゃん、ドラゴンちゃん、ゴーレムちゃん……
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