転生魔王のジュリエット
久慈マサムネ/ファンタジア文庫
前文
遺跡より発掘されたグローヴ・ストーンの碑文は語る。
――かつて旧支配者あり。
それすなわち、この世界を支配せし魔族。
他の生きとし生けるもの、全て弱きものなり。
中でも人は極めて弱きもの。その使命は、労働と食料となる他なし。
その報酬は、絶望と恐怖なり。
魔族の繁栄と共に人も増えゆき、その数だけ悲劇が生まれるなり。
数多増え、消費される人の中に、剣を取る者あり。
人と、神と、獣と、剣が魔族に反旗をひるがえすこと幾千回。
ブラッドウォールの戦いにて、ついに勝利を手にするなり。
魔族は北方へ去り、旧支配者はその身を二つに分かたれ、魂を奪われん。
それより後、地上は人の支配する土地となり。
――されど、
旧支配者は死なず。
二身、一つになりしとき、地上に降臨す。
後世の者に告ぐ。
全てを投げ打ち、復活を阻止すべし。
旧支配者にして魔王。
――ジュリエットの復活を。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます