火曜日の生徒会室には鬼がいる
涼乃
第1話 ある日の男子生徒
生徒会室には鬼がいる。
この高校では数年前から言われ続けているらしい。
火曜日、基本的に全部活が休みになる日。その放課後に生徒会室に行くと鬼に出会うらしい。
クラスメイトのある男子が言った。そんなことあるはずねーだろ、と。無駄に勇気のあるその男子生徒は火曜日の放課後、鼻で笑いながら言い、教室を後にした。
帰ってきたときには、顔を青白くし「やべぇ……。みんな、火曜日の生徒会室には絶対に行くんじゃねえぞ……」と言葉を残し、そのまま________。
次の日からは人が変わったように、真面目な性格で登校して来たわけなのだが。
高校2年生の自分と6歳離れている兄も、この高校の生徒であった。火曜日の生徒会室について話す。「やめろおお……。ぐわあああああ、昔の古傷が……」と唸りだした。何かあったんだな、お兄ちゃん笑笑。
古傷の記憶を呼びだそうとしたお詫びにとろけーるプリンをあげると、とても喜んでいた。まあ、元々2つ買ってあり1つあげるつもりだったからなのだけれども。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます