第4話

 ゆうすいたるダラス・フォートワース国際空港はもくとうの地となった。

 しようりようたる展望デッキにはあんたんたるついらくの遺族によってりようらんばんささげられた。ちんこんの花輪もやがてしおれていった。ほうはいたる悲劇のもくげきしやであるわたしはなる母親をあいとうして一輪の薔ばらささげつづけた。悲劇のぜんぼうばくされた。かいなるUSA航空のとくしよくによりめいてきなるエンジンのけつかんいんぺいされていたときゆうだんされた。たいとうたる父親は運命にほんろうされた。そうなる操縦ミスとしてえんざいをこうむればぎんよくのパイロットとして復活できるとおんみつに約束されていた。たいとうたる父親は決断した。たそがれどきの展望デッキにてきちよくしているわたしをなる母親のように背後からほうようしてささやきかけた。いわくひとりが罪を背負いさえすればきよまんの罪がつぐなわれることがあるんだよと。わたしはちんもくしていた。はくいろのターミナルAのかつそうめながらきやしやこぶしおのかせていた。うつぼつたる正義感がうんじようされていた。わたしさえ罪人になれば悲劇は終わるかもしれないと。

 ふくいくたるくんぷうが横顔をなぶっていった。

 しんの薔ばらいろせた花輪がおうまがどきの天空へとらんした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る