とても熱く激しい感情のぶつかり合い。顔を顰めながらも読み進めずにはいられない小夜の生き様。覆いつくす全てのものが、更に彼女を現実から乖離させていく。圧倒的に迫りくる、破滅を纏った感情に引き摺られていく感覚がたまらない。そう、たまらないのだ。対照的な存在のヨウタとルコ。二人がこの物語を更に強烈なものにしている気がした。そして、楠先生が素晴らしい。是非、ご一読願いたい。