No.8 幻影の向こう
水の上に揺れるものと水の中で揺れるもの。
どっちも本当でどっちも虚像。
揺れて歪んで作りだされる麗しき幻影。
それはまるで、遠く離れたあの人のようで、
届かなくてはかなくて、狂おしいほどに美しい。
でもいつか、手を伸ばしてみようと思う。
美しい幻影を砕き散らして波立たせたら
この手に触れるものはきっと紛れもない真実。
そしてそれを愛することができたなら、
その時こそ
一番大切なものを掴み取ったのだと思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます