日本史好きならずとも名前を知っている有名武将の息子や孫たち、ただし「いくさ」を知らないゆとり世代、とでも言うべき世代の「学び舎」を軸に繰り広げられる、歴史ファンタジーでもあり学園ものでもある作品。
主人公は米沢藩上杉家のひとり息子。影のうすい(失礼)実父よりも実父の腰巾着の影響が強い、理論型かつやや嫌味系ながら、根は素直で愛らしいキャラクター。
仙台藩伊達家の次男は「遅れてきた風雲児」の父を想わせて血気盛ん。
会津藩蒲生家の若き藩主は毛並みと口はご立派で……と、とにかく濃い息子・孫たちにして学び舎の生徒たち。
それを取り巻く学び舎の同胞、教師たち、更に「あやかし」の存在も加わって、非常に賑やかな物語です。
若さま達がそれぞれにどう成長してゆくのか、楽しみです。