『学園に入学』するとか、絶対にいやだからね!!9

 あのあとは、とくに何もなかった。

 というより、寝ちゃったからわからないだけなんだけど、たぶんない。ないよね?  

 さ、さすがに『インクプス』でもそこまでしないって、信じてるから!!

と、そんなことを思っていると、


「おはようございます、魔王様。今日はいつもより早い起床ですが、なにかありましたか?」


 全て、お前のせいなんだよ!もう、本当にわかってるんだか。

 それよりも、


「別になにもないけど.....昨日の話」


「そうですか......。それで、昨日の話ですが、魔王様には『』に入ってもらいます」


「なんでー!魔王としてのお仕事とかあるんじゃないの?」


「大丈夫です。なんとかなりますから」


本当になんとかなりそうな気がするから、なんとも言えない。


「それで、魔王様。なんというんですか?」


私の、名前?そういえば、なんだっけ?まあ、魔王なんだし、『マオ』でいいかな。


「『マオ』」


「『マオ』様、ですね?わかりました。これからは、そう呼ばせていただきます」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る