【並行世界の侵略者】ネガ・ボア

魔法少女アリス（裏ボス）

名前：アリスΩ（オメガ）

性別：女

外見：

　身長147cm。おむねは健気。

　桃色の髪をポニーテールにまとめている。淡いピンクの女神服（キトン）を身につけている。若干透けて恥ずかしいのか、出てくるたびに違うアウターを羽織っている。時々とんでもないものを羽織っていたりも。

　ちなみに、魔法少女たちの衣装は全てαのコーディネート。

性格：

　『愛情』の感情に特化している。

　慈悲深く、優しさに満ちている。みんなが幸せになれるようにいつも一生懸命。やや気弱だが、やるべきときは毅然とした態度を見せる。戦わずに和解する道を模索するが、倒すべき敵と見定めた相手には容赦をしない。

経歴：

　惑星マギアの戦力として生み出された人造生命。αが職権で生み出した最終ロッドの個体。次元パズルそのものでもある聖骸アリスに、古代の神懸かりの技術で魂を降ろしている。

　かつて異形の怪物ボアを打ち倒して惑星統一を果たした神話上の女神。寿命で没した際には、戦友たるαに後の平和を託す。残されたαが１００億年もの間愚直に約束を守り続けてくれていたことに後ろめたさを感じている。惑星マギアの現状が間違っていることは承知でも、そんなαの献身を無為にしないために終わりのアリスは惑星マギアのために再び戦う決心をする。

　また、自身が下界に降りてきたことでボアの封印も解けてしまったのではないかと危惧している。次元パズル問題でかかりきりのαに負担をかけさせるわけにもいかず、そちらは一人でさりげなく調査している。

協力する目的：

①惑星マギアのエネルギー問題

　αの作戦指揮下にいるが、特別扱いされてあんまり前線に出してもらえない。他の魔法少女とは、変装してモブとして交流を持っている。

②ボアの捜索

　単独で封印が解かれた(かもしれない)ボアの行方を追っている。懐いた子犬のように行く先々にαもついてくるため、進行は芳しくない。　

能力：

『固有魔法』

　その性質は救済。

　彼女の放つ桃色の光は、悪を浄化する奇跡の光。受けると少しずつ心が穏やかになっていく。魂を浄化され尽くした者は、肉体の軛から解き放たれ、その魂は天上に昇る。

『固有武器』

　名称：終焉世界ハッピーエンドストーリー

　形状：純白の大弓

　召喚範囲：半径十メートル以内。自身で扱う他、無数の弓矢が敵を討つ。

　効果：救済の浄化。その一撃一撃に彼女の魔法が込められている。

『特技』

　変装。

　一応、惑星マギアではＤＮＡレベルで顔を知られている女神なので必須スキルである。モブ魔法少女になったり、怪しい髭のおじいさんになったり、蜂蜜大好きの黄色い熊さんになったり。意外とお茶目である。

　なお、どんな変装もαだけは欺けない。

戦闘方法：

　基本的には戦わない。対話による解決を図るか、相手に次元パズルを手離せない事情があればそもそも引き下がる。

　戦う際には自身が固定砲台となり、その周囲十メートルを複数のハッピーエンドストーリーが囲っている。救済の光は視界に入っただけでもその効力を発し、直撃しようものなら浄化の効果は凄まじいものとなる。

会話例：

「私はアリス。みんな仲良く出来たら、とっても素敵だなって」

「αは良い子だよ……あの子の頑張りを無駄にはしたくない」

「αが褒められることじゃないのは分かってる。だから、私が本物にしてみせる」

「ボアっていう子を知らない？　もしかしたら、高月彩果（あやか）って名乗ってるかも」

「私は負けないよ。だから――――貫いて！！」