第4話 ニート3日目
今日も同じような時間に起床して、最低限の食事を取って、最低限の家事を済ませる。
家事を済ませている間に、今までの職場の同僚から言われた言葉がフラッシュバックしていた。
「貴方ならどこに行っても大丈夫。」
「貴方ならどこの職場でもやっていけるから大丈夫。」
どこの職場でも言われた言葉。
でもこの言葉を貰ったからと言って、いい気はしない。
自己評価では、自分は仕事が出来るとも思っていないし、現にこうやって体調を崩しているんだ。
次のところだってこうなってしまうかもしれない。
そうしたらやっていけないじゃないか。
伝えた本人はそのような意味で伝えたのではないだろうけども、言われた本人としてはそんな事しか思わなかった。
次の職場はどこにしよう。
もう電話を取る仕事はいいかな、なんて思いつつ派遣会社に登録してみたりして。
データ入力の仕事やってみたいな、なんて思い登録した派遣会社が紹介してくる仕事は全部電話を取る仕事。
本来ならワガママも言っていられないんだろうが、こちらはデータ入力の案件があると求人広告に掲載されていたから登録したのに、なんてボヤいて。
熱心に仕事を紹介してくるコーディネーターの人の声は、私の耳をすり抜けていた。
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