第2話 ニート1日目
朝起きると、時刻は出勤時間を過ぎていた。
「…やばい!」
と思ったのも束の間。
ああ、行かなくていいんだ今日から。
今日は別に用事もない。
しいて言えば、今後の職について考えなければいけない程度。
ただ、やっと解放されたと言うのに、すぐにまた仕事について考えなければいけないのは気が重かった。
今日はやっぱり何も考えないで過ごそう。
最低限の食事を取って、最低限の家事を済ませて。
自分の携帯電話を眺めては、少し眠りについて。
この時はまだなんとかなると思っていた。
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