意趣

所々に錆がある、大きな大きな羅針盤がその場所を示しているまま動かない。

指先から零れ落ちた液体は、どれほどのものになるのだろう、誰がそれを作り出し無限となった水源は壊れゆく。

鏡からあふれる甘い液体はいつしか黒くて苦いものになっていた。

罅割れて向こう側が、どうしても、どうしても、見えなくなるのかな?

ゆっくりと時間がたって、少しの事にも崩壊を招こうとする羅針盤。

誰にも誰にも分からない、時計塔を中心にして私は求心力により加速する。

それはまるで大きな重力加速度で、私の目には止まらない様に、光のようにすり抜けて、だまされて、落とされて傷がつくのだろう。

言の葉は最早意味をなさずに壊れて逝く、責任から逃れることはできません。

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