無壊

どこも行けないと無知を晒す、全ての仲間を失うと決めていた時に覚悟が揺らぐ。

優柔不断な発言権が、拒否権を使わすように黙秘権を破棄することもしてくれず、歪んだフレームは触れた指先を傷をつけた。

誰も聞いてくれないような音を出して、崩壊していく物語でも誰かが見てくれる。

黙秘せよ、さすれば貴方様は機構へと変化するでしょう。

不安定な絵空事、黙らされた円弧、切り刻まれる消弧、其れは何を示すのか、壊れることを許さぬアーク。

電圧は絶縁により歪んで、切られた縁は赤い糸を燃え上がらす。

それより先に出てはいけないのだと知られてしまった、其れでは動かぬ罠が嘲笑うのだ。

虚無感に逃げ足をつけて、三相という強烈な悦楽にひたらされ、焼き切れたサイン波が美しき数式を映し出したと一緒に乱れた乱数が私を喰った。

強烈な静電容量は無接点にして有接点を持つようだったが、誘導リアクタンスにより理論値とは程遠い数が生まれて、最後に残るのはヒステリシス損で、なにを考えたのか渦電流が発火の原因となりて、生きてくことは火種と化す。

どこに壊れたものが残るのか。

それは壊れてないと同義。

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