キツネ🦊のすべて!
凪常サツキ
1.「キツネ」について
まず、分類学的な立ち位置をいたって辞書的に説明するとすれば、
-キツネはイヌ科・肉食目の哺乳類である‐
などと定義されることでしょう。
実際、『新明解国語辞典 小型版 第七版』の項目を見てみると、
①全体は日本犬に似て、やや細長い獣。顔は面長で、口が突き出ており、尾は太く長い〔イヌ科〕
という説明があります。なるほど、外見の説明が主になっていて、視覚的な情報に重きを置いていることがわかりますね。
しかし! いくら辞書的な定義をしたところで、そこからキツネのかわいさを伝えることはできません。
ということで、キツネのかわいさを最大限に伝えるために、この項以降はそんなガチガチに固まった説明は一切行いません。キツネ可愛い協会会長ばりに情熱を持って伝えていきますので、よろしくお願いします! (今回ばかりはすこしお堅いテンションでやっていきたいと思います)
〈「キツネ」について〉
色々な解説は次回以降行うとして、ここではキツネの基本情報を置いておきましょう。
と言っても、好きすぎて何から始めていいかわからないので、通常「キツネ」と言った場合にどの種類のキツネを指すかということを示そうと思います。
日本の場合、キツネと言ったときには主に二種類を示します。キタキツネとホンドギツネです。この二種類は亜種の関係で、キタキツネが北海道、国後島、択捉島に生息してい
簡単に言えば、冬になるとよりもっふもふでちょっぴり大柄・黄色い姿がキタキツネ、キタキツネよりも少し小柄でスマートな黄褐色の姿がホンドギツネということですね。どちらも本当に愛くるしい特徴が満載でとてもここではお話ししきれないので、次の項目ではかわいいポイントを紹介することにします!
最後に。世界レベルで「キツネ」と言った場合はアカギツネを指します。先ほどお話ししたキタキツネとホンドギツネも、このアカギツネの亜種です。驚くことに、アカギツネは世界で最も広範囲な地理的分布をしている野生の食肉目です。寒々としたツンドラ・雨量の少ない砂漠地帯・森林や牧草地・そして極めつけはロンドンなどのコンクリートジャングルという具合
キタキツネ・ホンドギツネ・ホッキョクギツネ・ギンギツネ・プラチナギツネなどアカギツネには多くの亜種がおり、またこれほどまでに広範囲に生息しているために一般的に「キツネ」と言われるまでになっているのです。ただ、実は二一種類いるといわれているキツネの仲間の中でアカギツネは最も大柄なので、一般的ではあるものの、キツネという種からしては典型的ではありません。特に、最も小柄なフェネックギツネと比べると……。
今回は一般的な「キツネ」が指し示すアカギツネとその亜種についてお話をしてみました。実はもっと違うことを書こうと思ったんですけど、それはまた次回に。
それでは、次は「キツネのかわいいポイント」でお会いしましょう。
(もし何かキツネについての質問などがありましたら、ぜひコメントまでお願いします。私の調べるネタになるかもしれませんので)
・参考資料
(1)「キタキツネ」国立環境研究所 侵入生物データベースhttps://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/10300.html
(2)「ホンドギツネ さんのプロフィール」Private Zoo Garden
https://pz-garden.stardust31.com/syokuniku-moku/inu-;ka/hondo-kitune.html
(3)上に同じ。キタキツネの乳頭は六~八個で、ホンドギツネでは八~十個。
(4)p.24ボックス3⃣ デヴィッド・マクドナルド『野ギツネを追って』
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