第130話 ダンジョン探索 ⑤

ミーチャが父親に再開し、部屋を出ていってしまったので静かである。物悲しい。

無事再開できたのだから喜ばしいことだ。

気持ちを切り替えダンジョンに向かう。

今日は7階層の探索だ。

この階層は今までのような洞窟ではなかった。

見渡すかぎり草原が広がり、ダンジョン内なのに空があり、太陽もある。

マップを起動し、周囲を探索する。

ドリームシープとキラーブルがヒットした。

ドリームシープは純白の羊だった。

スキル『催眠』を持っていて、眠りの状態異常をデバフする。

キラーブルは立派な角を持った闘牛のような牛であった。

スキル『突進』、『突き上げ』に注意しなければならない。

両者とも食用可である。

毛や革も衣服やカバン、靴なのどの素材となる。

この階層はめちゃくちゃ狩ることにした。

その前に3人の肉体レベルが55なのでそろそろレベルリセットをしようと思う。

3人娘は勇者召喚では無いのでステータスは一般人並みであった。

そのため、レベルリセットで強いままNewゲームを繰り返し、ステータスの底上げが必要なのだ。

今回で3度目のリセットになる。


*ステータス

 名前: アカネ

 職業1: 剣聖Lv.38

 職業2: 魔法使いLv.38

 職業3: 回復師Lv.38

 職業4: 盗賊Lv.38

 性別: 女

 年齢: 15歳

 レベル: 1


それじゃあ、行きますかね。

ドリームシープもキラーブルも群れで行動していた。

お互い争うこともなく、平和に暮らしているようだ。

おかげでレベルも低い。


*ステータス

 種族: ドリームシープ(羊)

 レベル: 10

 スキル: 催眠、突進、頭突き、加速Lv.3、回避Lv.3


*ステータス

 種族: キラーブル(闘牛)

 レベル: 10

 スキル: 突進、突き上げ、剛腕L.3、加速Lv.5、回避Lv.5


土魔法で壁を作り囲って逃げないようにしてからサンドラの範囲魔法で殲滅した。

大量の肉と革と毛をドロップした。

一気に経験値を吸い取り、成長した。

7階層がこれだけで終わるとは思えない。

探索しつつ移動するとやはり肉食獣がいた。


*ステータス

 種族: サーベルタイガー(虎)

 レベル: 63

 スキル: 噛みつき、爪攻撃、剛腕L.8、加速Lv.7、回避Lv.6、咆哮、威圧


牙が発達していて顔の3倍ぐらいの長さがある。

こいつがドリームシープやキラーブルを狩っているのだろう。

餌場を荒らされて怒っているようだ。

咆哮をあげ、猛スピードで近づいてきた。

近づくのを待っているわけもなく、魔法を打ちまくった。

何度か避けられたが、雷が直撃すると動きが鈍り、足を凍らせ転ばせた。

動きを止めたら、もう的でしかない。

魔法を何度も叩き込む。

身体からプスプスと音を立てながら煙を上げている。

もう虫の息という感じだ。

アカネが走り出し、トドメを刺しに行った。

するとむくッと起き上がり、爪を振り下ろした。

ギリギリのところで俺が剣で受け流した。

最後の足掻きだったのであろう。

そのまま虎の額に手を乗せ、至近距離で雷を放った。

脳が焼け、光となって消えていった。

毛皮と牙と宝箱を落とした。

高く売れそうなのでギルドに売りつける予定だ。

宝箱を落としたということはフロアボスだったようだ。

ちなみに宝箱の中身は魔剣だった。

アカネが持つことになった。

虎の倒れた場所に階段が現れた。

階段を降りると8階層にたどり着いた。


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