第85話 My城の建設
不意に決まったシオンとマリアンとの結婚。
本人たちに確認をとったが、喜んでと言われた。
我が妻たちも知らない仲ではないので問題無しとのことだった。
2人ともすぐに!とせまってきたが、王族なのでいろいろ準備があるだろう。
マーガレットに相談することにした。
嫁たちから不老不死のことを聞いていたようだ。
マーガレットが小声で結婚していなければ若返れたのにと舌打ちしていたが聞かなかったことにした。
王族のことはわからないので結婚式の準備はマーガレットに任せることにした。
そろそろMyタウンの自分の城を建てようと思う。
その前にカズマからコピーしたユニークスキル『開墾』を鑑定してみた。
あ! 荒地や森を切り開き整備することがこのスキルでできたらしい。
知らずに態々インフェルノで焼き払い、土魔法で整備したというのに、こんなに楽にできるとは。。。
先に確認するのを怠った自分に反省した。
我が領土の真ん中に立ち、全魔力を注ぎ『Housing』を起動した。
城がみるみるうちに建築されていく。
今の我が家の設備はもちろんのこと、さらに生まれてくる我が子のための育児のための環境も整えていく。
保育所のような施設を作った。
シルバー王城よりもゴールド王城よりも大きな城が出来上がった。
魔力を使い果たしたので新たに作った自分の部屋で魔力を回復するまで寝ることにした。
2、3時間は寝ただろうか。
MP回復速度上昇スキルのおかげか、ほぼMPが回復していた。
今度は『開墾』でメインストリートの舗装を行う。
馬車3台がすれ違っても問題ない広さにした。
アスファルトにしたいところだが、レンガを引き詰めることに妥協した。
次に教会の建築にかかる。
土地に制限がないのでシルバー王都の教会よりも大きく、教会というより神殿のような建造物となった。
神殿の中にメリーナ像のある広間を作り、豪華で大きなステンドグラスで囲い、光が注ぎこむと神秘的な光景になるような作りとした。
メリーナに見てもらうとかなり気に入ってもらえたようだ。
新たに祭壇を設けてみたが、ちゃんとメリーナに届くようでもっとうまいものをお供えしろと要求された。
世話になっているので考えておこう。
次は寮だ。
生徒が増え、寮がパンク寸前になっている。
高層マンションを10棟と食堂と銭湯風温泉施設を作った。
部屋数としてはこれで当分は大丈夫であろう。
続いて学校を建築する。
こっちの学校は生産系専門学校になるので工房がメインになるだろう。
工房は騒音対策が重要なので、基本は空間魔法で異空間に作った。
それと、生産したものを販売するショッピングモールも建てた。
学校内にダンジョンにあるような転移の間を作り、シルバー王都の学校とつないだ。
ゲートの魔法は一般的ではないため、ダンジョンでは馴染みのこの方法を使った。
もちろん誰でも通れるようにはしない。許可制だ。
今後、生徒には学生証に身分証明、ギルドの冒険者カード、転移の間通行証の機能を持たせたものを携帯させるようにする。
自分のステータスが見れるように簡易的な鑑定のスキルも付与した。
サービスでリュック程度の荷物を収納できるアイテムボックスも付与した。
もちろん、身分証明機能がついているカードなので他人が使えないようにセキュリティもかけた。
これでまた生徒が増えそうだ。
生徒だけでなく関係者にもカードを渡した。
家族は城と我が家をつなぐゲートの使用許可も入ったカードを渡した。
生徒が増える分、講師や従業員の不足が予想される。
ゴールドとシルバーのギルドに求人を募集したところ、応募が殺到し大変なことになった。
いつのまにかに有名になったようだ。
奴隷商に行って人材を探しまくらなくても良くなった。
しかし、不幸な子がいるかもしれないのでたまに奴隷商に顔を出すようにしている。
魔の森が近いので、一応町は10mほどの壁で囲った。
何かに襲われそうになった場合には町中を結界やバリアで囲ってしまうので本来は壁は必要ないのだが、住民にとっては壁があった方が安心するだろう。
今日はこのあたりで終わりにする。
ストレスが溜まったので、魔の森を抜ける旅人の安全のために魔物の数を減らすという名目で乱獲することにした。
マップを開き、魔物にホーミング、何百という数のサンダースピアを一気に作り出し、魔物に向けて発射した。
ドドドドドという着弾音と、魔物の悲鳴がこだました。
すっきりしたので、嫁の待つ我が家に帰宅する。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます