第60話 2人のシスター

いつまでも我が家にいる王族3人に仕事を与えることにした。

働かざるもの食うべからずだ。異世界で通じるかわからないが。

マーガレット王妃には校長を、シオン第3王女には教頭を、マリアン第4王女には生徒会長を任せることにする。俺は会長でいいかな。

 学校は孤児の教育のために作ったが、冒険者志望の若者も受け入れることにした。この国には今まで学校が無かった。よって、貴族のご子息も入学を希望する可能性がある。だから、学校内においては身分制度を一切廃止し、みんな平等とする。同意しない場合は入学を認めない。校内において、差別を行った場合は退学してもらう。

王族が絡んでいるので貴族であっても強くは出れないだろう。


学校が巷で話題になったおかげで、隣にある教会も注目を浴びてきた。女神の使徒が直々に建てた教会であるのだから信仰心の強い人にとっては聖地になるだろう。それに見たこともないステンドグラスや、実際の容姿の女神像があるのだから尚更である。ここでシスター2人が治療魔法が使えればもっと利用者や信者が増えるだろう。


女神に遣えるシスターなので、使徒の眷属にしてほしいと以前からお願いされていた。俺としては家族になるイメージでメンバーを眷属化していたので違う気がして断っていた。しかし、治療魔法を付与し治療を行えるようになっても、今のMPではすぐに枯渇してしまうだろう。ということで、パワーレベリングとスキル付与で普通の治療師レベルまで引き上げることにする。そのため、眷属化を行い効率を上げることにした。

 今更だが、シスターの名前はマリンとマリナで、ともに16歳だ。2人ともヒューマンで黒髪のロングストレートの清楚なタイプだ。似ていないので気づかなかったが2卵生の双子だそうだ。

眷属化&パーティ結成し、Myダンジョン1号に向かった。被弾しないように隅の壁際に椅子を置いて座ってもらい結界で囲った。メルモにオークジェネラル、ミノタウロス、ワイバーンを連続で召喚するように指示し、自動魔物回収をONにし、どんどん切り刻んでいった。ドロップアイテムで素材が得られるので、全力で叩き潰せるのもダンジョンの良いところだ。2人ともMPが500を超え、レベルも30になったのでこれで多少無理して治療しても大丈夫だろう。俺もジェネラルとミノタウロスの肉とワイバーンの革がたくさん得られたので有意義だった。


*ステータス

 名前: マリン、マリナ(ヒューマン) 【スカイの眷属】

     女神メリーナの教会シスター

 性別: 女

 年齢: 16歳

 レベル: 30


 魔法スキル

  生活魔法: クリーン、ファイア、ウォーター、ウィンド、ライト

  光魔法: ヒール、キュア、プロテクト、シェル、結界、バリア、

       ハイヒール、エクストラヒール、パーフェクトヒール

  空間魔法: アイテムボックス


 その他のスキル

  鑑定、魔力操作、魔力制御、MP消費低下、MP自動回復速度上昇、

  全状態異常無効


のちに2人は黒髪の聖女と呼ばれることになる。

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