第40話 新メンバー追加
王都に向けて旅に出る前日、買い出しに出かけようとすると
また叡智の泉が起動した
前日の神父の時もそうだが、自動的に起動する
勇者のとは違うんじゃないかと疑ってきた
俺のは神託って感じがする。女神が関わっているとしか思えない。
それで今回の内容は奴隷商店に行き、パーティメンバーを充実させろという
確かにうちのメンバーは速度特化で切りまくる戦法だ
盾役と支援役が要れば安定するだろう
でも、奴隷制度の無い日本から来た俺としては複雑な心境である
ということで叡智の指示通り、奴隷商店に向かった
奴隷商店に着くと買う気が無いやつは帰れと
ガキが来るところじゃねえと追い出された
金をちらつかせると急に態度が変わった
とりあえず、戦闘に使えそうな盾役と支援役を見せろと要求した
応接室に通され、10人ほどの奴隷を並べた
ピンと来る奴隷が居なかった
他に居ないのかと尋ねると性奴隷や犯罪奴隷を見せてくれたがこれも違う
諦めかけたところでまた叡智が起動した
訳あり奴隷も見ろということなので店主に要求した
訳ありは動けない奴隷が多いため部屋に移動することになった
檻の中に右足と右手の無く、目が見えていない龍人族のお姉さんが居た
非常に気になったのでおそらく叡智が指示してたのはこの子だろう
店主に気づかれないように念話で語りかけた
『お前を助けてやる。俺と一緒に戦ってくれるのなら頷いてくれ』
小さく頷いたので店主にこの子の値段を聞いた
明日には処分する予定だったそうで、10金貨で良いと
この子は盾役で選んだ
抱えて帰るわけにはいかないので馬車で出直すと伝えた
その間に手続きの準備を頼んだ
領主の館に向かい馬車を借りて店に戻った
首輪に血を1滴たらすと主従契約が成立するそうだ
儀式のようなことを済ませ、金を払って店を出た
店を出るときにまた来ると握手を求め、奴隷契約魔法をコピーした
馬車の中で自己紹介をした
「主人となったスカイだ。
だが、君を奴隷として扱うことはないので安心してくれ。
パーティの仲間になって俺たちと戦ってもらう。
その身体では戦えないと思っているようだが、俺には治せるんだ。
とりあえず、家に帰ってから詳しい話をする。」
無言で頷いた
領主の館に着き、庭に自宅の小屋を出した
Housingで部屋を1つ増やし、3LDKに変更した
クリーンをかけ、入室登録を行った
主人として最初で最後の命令は秘密を守れだった
念話でシャナとシルクを呼び、リビングで紹介した
シャナとシルクは驚いていたが、理由を聞いて受け入れてくれた
そして、初めて使うパーフェクトヒールを唱えた
手足は完全に復元し、目も見えるようになって泣いて喜んでいた
もう神扱いである
それからシャナに風呂とトイレの使い方の説明をお願いし、
俺は寝室の準備と服を作ることにした
シルクは下着を作っている
風呂から上がったので新しい服に着替えてもらった
首輪が気になるので奴隷契約を解除し、首輪を外した
その後、眷属化の説明をし、眷属契約を行った
それからみんなで旅の準備に商店街に向かった
*ステータス
名前: カリン(龍人族)【スカイの眷属】
性別: 女
年齢: 20歳
レベル: 5
HP: 100
MP: 250
STR: 150
DEF: 300
AGI: 80
DEX: 80
幸運: 50
スキル
ドラゴン化:封印中
龍魔法:封印中
ユニークスキル
龍神の加護(ドラゴン化、龍魔法、全ステータスUP)
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