第22話 冒険者登録

街が見えてきた

街は高い壁に囲まれており、街道につながった門があった

そこは関所のようになっており、門番の指示で旅人や商人が並んでいた

ここで身分証明となるステータスカードの確認を行っているそうだ

もちろん俺はステータスカードを持っていない

シャナも紛失したそうだ

姫に相談したところ、姫が保証人となってくれるそうだ

それで仮のステータスカードを発行してもらえる

それがあれば街に入れるし、冒険者登録もできる

冒険者に登録するとギルドカードが発行され、身分証明代わりになるそうだ

姫と貴族用の窓口に向かう

こっちは誰も並んでおらず、すぐに受付を行ってくれた

仮ステータスカードもすぐに発行された


ステータスカードやギルドカードには貯金箱のような機能があるらしい

姫はここまでの護衛の報酬をカードに入れてくれた

これで街で買い物ができる

あとで確認したところ、金貨10枚(10万G)の報酬であった

姫としては護衛というより、食事代のイメージかもしれない


俺たちは、冒険者ギルドに向かうため別行動を行うことにした

姫たちは、領主の屋敷で世話になるらしい

3日後に街を出る予定で、領主の家で落ち合うことになった


隊長に冒険者ギルドの場所を聞き、2人で向かうことにした

シャナが露店のにおいにつられてフラフラいなくなってしまうので

手を引っ張って連れていくのが大変だった

かわいいシャナを連れているので

ギルドではテンプレの先輩からの絡みが予想される

一応対策のため、威圧と格闘を覚えておいた


冒険者ギルドの入り口のドアを開け中に入る

正面に受付嬢が並ぶカウターがあり、

右側に食堂と酒場を合わせ持ったフードコートのようなところがあった

まだ外が明るいうちから酒を飲んで騒いでいる冒険者たちが屯っていた

そちらに目を合わせないように正面のカウンターに向かった

受付嬢に冒険者登録を依頼し、仮ステータスカードを提出した

登録用紙を渡され、項目は読めるが書けるか心配であったが

日本語で書いているように現地語で記入できていた

翻訳スキル、恐るべし


一通りのギルドのシステム、ランク、注意事項の説明を聞き

最後に無記名のギルドカードに魔力を送るように言われた

ギルドカードが光り、名前やステータスがカードに登録された

ステータスカードを重ねると貯金もギルドカードに移った

シャナの場合は魔力が無いので、血を一滴垂らすことで登録できるそうだ


登録が済んだので魔物の素材の買い取りを依頼した

ゴブリンは左耳が討伐証明になるそうだ

常時クエストにあるそうで、5匹分で1銀貨の報酬になるそうだ

魔石はクズ魔石に分類されるらしく、1個10銅貨となった

スライムの魔石もクズ魔石で、1個1銅貨である

ラット、ラビット、ウルフは毛皮と肉と魔石、

オークは肉と魔石が素材となる

オーク10匹分の肉以外の素材を売ったところ金貨2枚になった

ギルドでの用事が済んだので帰ろうとすると予想通りのテンプレがやってきた

関わるのは面倒なので威圧を飛ばした

硬直して動かなくなった隙に逃げた

3日後には街を出る予定なので見つからないことを願う


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