第32回「反撃の二百挺(ちょう)」 (2020年11月15日放送)
●秀吉のテーマカラーは、白や金色で確定っぽいね。
白(あるいは金)色は四獣における、白虎の象徴。
また、金属は土の中より生じることから、【土生金】。
つまり、土行(黄色)の象徴である織田家から、豊臣秀吉(白色)が生じる暗示になっている。
●ダーク秀吉。
恩人である駒のことを忘れていると思いきや、ちゃんと憶えていた。
ただし、別の意味で。
あのサルは、ただの女たらしじゃないぜよ。
後の秀次事件のときに、女子供を撫で斬りにする将来を予感させるような。
別の冷酷なリアリストの片りんを見たぜ。
●駒、そことつるむんかーい。
しかも、将軍様におかれては、ご寵愛済みかーい。
●筒井を立てれば、松永が立たないんじゃなかろうか。
爆破王・松永久秀、謀反(1回目)のフラグが立ったのかも。
●家康が光秀へ極秘情報を伝えたとき、セミの断末魔のような鳴き声SEが入ったね。
『信長の絶好調期が、セミの生涯のように短く終わった』というメタファーか?
この作品は、生き物の鳴き声を意味深に叩きこんできおる。
●ブチ切れ、義昭さま。
愛する人のためにトンボを捕まえてきたけど。元お坊さんなのにそれって倫理的にOKなの?
ちょっとずつ、傲慢さが育ってるみたいだなぁ。
足利義輝の変節もそうだったけど。
環境が人を変えるということを、この作品はナチュラルに挿入してくる。
ある意味、リアルだよね。
じわじわと変節してるんだろうけど。
たまにしか出番がないから、その変化が地続きに見えない。
周りにとっては、【急に人が変わった】ように感じられる。
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