第21回「決戦! 桶狭間」 (2020年6月7日放送)

●松平元康はバンバン、忍びを使っていくスタイル。


●褒めてほしいマザコンマン、信長。


●今川の敗因は、厭戦気分と失言か。

 鵜殿長照ちゃん、大失態。


●例えば、前回、第20話の朝倉義景の蹴鞠シーン。

 『有力貴族が訪れたので、殿が接待をしている』と表現すれば、光秀も納得しただろうに。仲介役の男が『お遊び』と表現したため、約束を反故にされた形の光秀をキレさせてしまった。


 失言、イクない。鵜殿長照ちゃんは今回、踏まなくてもいい地雷を踏み抜いて、しっかり火に油を注いじゃったね。


●松平元康の今回の怒り方は、従順すぎるほど従順な人がキレたパターン。


 アメリカのエリック・バーン博士が開発した、『交流分析(TA)』という性格分析法があるが。

 これは、『批判的な大人(CP)』『保護的な大人(NP)』『現実的(A)』『自由な子供(FC)』『従順な子供(AC)』の5つの項目に分けて分析する。

 どの項目も、高すぎても低すぎても、性格の歪みに繋がるとされ、対人関係に支障が生じるとされているけど。

 この中で面白いのが『従順な子供』の項目。


 『従順』性が低いと、ワガママである――というのは、万人が納得するところだけど。

 実は、『従順』性が高すぎても、『反抗的』だと周りからみなされるらしい。


 なぜなら、従順すぎる人は本来であれば、断ってもおかしくない横柄な命令にも従ってしまうし、侮辱されても許容する。

 しかし、鬱憤はたまり続けるわけで。

 最終的には、我慢の反動で突然、キレる。

 あるいは、爆発はしないものの不満が顔に出たり、ため息をついたり、慇懃無礼な対応をする。

 (↑ドラマ中の飯食い、無言、床ドンはまさに↑の典型だよね)


 下風に立てないワガママな人より、↑の方が時に他者からは反抗的に見えるという理屈。



●つまり、麒麟がくるの松平元康は、従順すぎたからヘソを曲げた。

 なのに、さらに従属を求めて恫喝した鵜殿長照の行動は、逆効果だったと言わざるを得ない。

 従順すぎるがゆえにキレた人に、さらに従順さを求めるとか……。(´□`;)



●リアル世界でも、今回の様に従順すぎるからブチキレ金剛になっている人もいる。

 ↑の人に、自制を求めるのはご法度であり、必要なのは労いや謝意を示すことかもね。

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