第15回「道三、わが父に非(あら)ず」 (2020年4月26日放送)

・義龍は、誠の病にかかったのじゃ。

 古くは漢の高祖・劉邦や、豊臣秀吉公も患ったとされる権力者特有の病。

 『疑心暗鬼』という名のなぁ。


・義龍が真っ赤で鮮やかな羽織から、地味色なコスに変わったのは、【その他大勢の凡将になり下がった】という解釈でOK?

 ※本作では、著名な武将は色鮮やかなコスを着せて、目立たせてきたため。


・帰蝶は、貫禄の女大名の域。

 寿桂尼じゃあ! 寿桂尼の再来じゃあっ!


・葬式の場でも、小さくお経を唱えていたし、道三は改心していた。

 邪心なく、義龍に全てを譲ったつもりだったんだろうけど、それが先方に伝わっていなかったのが運の尽き。

 義龍を、人前で貶め続けてきたが故の――自業自得。

 ではあるが、あれは道三なりのコミュニケーションで、息子への発破のかけ方だったと思われるので、哀れでもある。


・『どんなに相手を気遣っても、それを伝える努力を継続しなければ実らない』というのは、もはや本作のメインテーマな気がする。

 現代にも通じる、あるあるだしね。

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