第4話 2倍速で再生されたからと言って内容が二倍になるわけでも理解する量が2倍になるわけでもなく結局二度見する
一般的に、神話などでは一対という物が重視される。
太陽と月、生と死、天と地。
全て一対のである。
一対とはすなわち二つのものを一つにまとめるのである。双を単にまとめるというのは、多くの神話において重要な要素である。
そして、この一対の秩序を乱す三つ目という物が大体存在しうる。
例えば、日本神話における太陽と月と、海。
これは大体が太陽と月と、日食や月食の原因となる第三の者に由来する。
即ち、古代の人間は秩序として自分たちが観測しうるものを一対として扱い、それを壊すものをもう一つ認定する。こうすることで、太陽と月、そしてそれでは当時の技術で説明できない日食と月食を説明した。
単一にまとめた双璧を崩す、アンバランスこそ恐怖の象徴として我々人類は恐れたのだ。
即ち、日本の神話において天照と月読が目立たず素戔嗚が目立っていたのはバランスを崩す重要な第三要素であるからであると考えられる。
やはり、1と2とは重要な要素であると神話からも証明できるのである。
続く
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