異世界召喚師

すぺえど‐クルネラ

すったもんだで異世界へ

とある高校のとある風景。そこに有るのは間違いなく同い年の男女がキャッキャウフフと裸で入り乱れゲフンゲフン!

すみません、ついAVの映像とごっちゃになっちゃった。

えー。取り出したるは青いハンカチ、それを顔にのせてから自販機で買ってきた水を少しずつ顔にかけていく

「何してんのよ!!」

「おー、起きた。もう少し楽しみたかったのに」

実は、隣で寝てた女子生徒にしていたり

「もう。顔濡れたじゃない!」

「えっ!化粧落ちた?」

「私は校則違反はやらないわよ!!」

「さすがは生徒会長」

「そもそも何でやったの?」

「ん?お前がかわいいから」

「それ言うなら別の機会にして!!今ここで言う台詞じゃないわ!!」

付け加えておくとこの生徒会長。名前を椎名仁美(しいな ひとみ)という。そして、そのそばにいる俺の名前は椎名 守文(しいな もりふみ)。まあ、押して知るべし双子の兄妹なのだ

「まあ、聞け妹よ。これには訳があるんだ」

「ほう。それは私を納得させるだけの理由なんだろうな。まさか、なんとなくなんて言う理由じゃあるまいな」

「そんなことない。今回のは違うよ」

「そうか。今まで私にしてきた黒板消し落下、スカートめくり、パンツずり下ろし、水泳の後に着る下着がない、机の中に電動マッサージ機、私の匂いフェチ疑惑はなんとなくだったのか」

俺はここぞとばかりに間を取り、身振りも大きく

「いいか。お前はさっきまで寝ていた。これは紛れもない事実だ。そうだろう」

「まあ、そうだな」

もっと言えば昼休みのこの時間、次の時間は体育だぞ

「普通は机に突っ伏して寝る。それが揺るぎなきこの世の理だ」

「続けろ」

なんだろうな。なぜにこいつは机を指でトントンしてるんだろうな

「そこでお前が椅子にもたれ掛かって寝てる姿をみたらそりゃあ珍しさに何かしたくなるだろう。生徒会長さんが。なあ?」

「・・・・・・つまり、それは何か?昨日兄貴がAVの鑑賞を深夜3時までしていて。私は家が狭いゆえそんな兄貴と同じ部屋で。眠たくて仕方ない所を兄貴のくだらない好奇心に充てられたと。そういう了見でいいんだな?」

なんだ。なんでこいつの周りの空気が冷えてるんだ

言うや否や、仁美は俺の襟首を両手で引っ付かんで揺さぶった

「お前はどれだけ迷惑掛ければ気が済むんだ!この椎名家の恥さらしが!!」

「まあ待て待て。恥さらしは言い過ぎじゃねえか?」

「ほう。兄貴はあれか?妹の前でAVを見てて恥さらしじゃないと感じて・・・いるからしてるのか」

「分かったか妹よ」

「ああ。分かった。兄貴が手遅れだと言うことが。だから近所からも変態の家呼ばわりされるから私は真面目に生徒会長までやってるのに評価はプラマイゼロよ」

「むしろマイナスじゃねえか」

「分かってるならなぜやる?」

「お前も男になれば分かるさ」

「いやー、心底から女で良かったわー」

と、ここで椎名仁美17歳。蓮葉(はすば)高校3年生の生徒会長。可愛い系黒髪ロングの縁なし眼鏡は伊達だって事を紹介しよう

いや、毎回思うがこいつは眼鏡やめて普通にしてれば妹もののAVにありそうな見た目なのになぜ真面目な眼鏡の優等生キャラ路線にいくかねえ

需要はないわけではないが、個人的にはグッとこない

「でもな、俺も気遣いはしたよ」

「へえ。兄貴も気遣いなんてできるんだ?」

「まず、そのハンカチ。それが顔にあることにより顔から弾けた水滴が床に濡れないようになる」

「ほう。兄貴の中では私より床の方が優先順位が高いのか」

「そして、水道水じゃなくて自販機の水をかけることで万が一口に入っても胃に問題ないようにとこういう訳ですな」

「へえ。世界一無駄遣いな100円だね」

「120円だよ。消費税増税の波がここまできてるんだ」

「まあ。そんなことはどうでもいいんだがな」

そこで仁美は立ち上がり、鞄を手に教室を出ていこうとする

「おい仁美。どこへ行くんだ?」

「次の時間、体育だから隣のクラスで着替えるんだよ」

「なんだよ。それならここで着替えればいいじゃないか」

「良くねえよ!!全然良くねえよ!!」

「いいか。お前が着替える、俺含め男は興奮する。お前は移動の手間が省ける。Win-Winの関係だろ」

「そうだな。そこに私の羞恥心がなければな」

「なら・・・あ、そうか。着替えさせてやろうか?」

「死ねえええ!!!」

上段目掛けた回し蹴りは見事脳天を直撃した

それはそれは蹴られた鈍い音が教室中に響き渡ったそうな




放課後

「あ~。頭いてえ」

もちろん誰かさんが頭に蹴りを入れてくれたお陰で頭痛が止まらない

「良かったわね。私の頭の痛みはその程度じゃ済まないわよ」

「生理か?」

ノーモーションからのハイキックが決まった

「いたいな~!頭をやるなよ~!既に痛いからさ~!」

「うるせえ。黙って進め馬鹿」

その目が語っていたのは果たして蔑みだろうかはたまた憐憫か

今、高校からの帰り道住宅街のど真ん中でこの視線を浴びることになろうとは

「でもさ。こうして俺と一緒に帰ってるってことはあれだろ?やっぱお前ブラコン」

俺の言葉に間髪入れず鋭い視線が飛ぶ

ほら~。普段から狐目なのにこのままだと猛禽類になっちゃうよ~

「私は兄貴が変なことしないか監視する。そのためだけ。親に頼まれなければここまでしない。わかったわね」

怒ってるところ悪いけど俺、野外プレイには興味無いんだよなあと、思ってしまう


妹がずんずん突き進む形で(監視はいいのか)無事に家に到着

途中、壁に下半身だけ出した女の子でも入れば何かしたかもしれないが残念なことに何もなかった

「あ、そういえば」

「何よ?」

「お前、風呂に入るとき鍵掛けるのはなんで?」

「鍵掛けても問題ないでしょ?」

「あるよ。俺が覗きにいけないじゃないか」

「だから閉めてんのよ!!気づけ馬鹿!!」



その夜

勉強し、ご飯を食べ、時刻は22時00分を回ったところ

さてさて、今日は健全な高校生として寝ますか

「おい」

「どうした?妹よ」

「貴様はなぜ私のベッドに入る。貴様は二段ベッドの下、私は上だ」

「え?セックスするなら俺が下、仁美が上?ごめん、そこは俺が上は譲れない」

「言ってない!!そんなこと全然言ってない!!さっさと下りろ馬鹿!!」

「お願い仁美。添い寝してもいいだろ、久々に添い寝したくなったんだ。大丈夫、精子は昨日出したから」

「でしょうね。すごい臭くて寝れなかったし」

「あったか~い」

「馬鹿やめ!!抱きつくなキモい熱い」

急に人肌恋しくなる時ってあるよね

う~ん。おかしい、セックスしようと言ってる訳じゃないのになぜ妹はこうも嫌がるのだろう

昔は一緒に寝てたのに、いつからこうなってしまったのか。つくづく分からない奴だよ。うちの妹君は

「~~~~~~!!!離せって言ってんだろうが!!!」

瞬間ベッドの縁に向かって殴られた俺は柵ごと下に落下した

「まったく。この馬鹿兄貴は油断も隙もない」

そのまま沈黙だけが支配する

「兄貴?」

妹が下を覗き込むと


頭から血を流して倒れている俺がいた


「兄貴~~~~~~~~~~~!!!」




「え~~~~~~。・・・・・・と、言うわけであなたは妹さんに抱きついた挙げ句殴られ下へ落下した際頭の打ち所が悪く、死に転生できる機会を手に入れた訳なんだけど」

妹がおそらく、俺の状態にアワアワしてる時、俺は暗がりの空間に頭に天使の輪っかをつけた黄色のローブをきたピンク髪のサイドテールの女と相対してた

「はっきり言っていい?救済したくない」

「おい、天使がそんなこと言っていいのか」

「天使である前に女です~」

「おいおい。その言い方だとまるで俺が女の敵みたいじゃないか」

「『みたい』じゃなくてそうなのよ!!」

「まあまあ、お前も一回味わえば分かるって」

「近寄らないで変態!!」

ピンク天使は吐き気がするときのような顔つきで俺から距離をとった

「ごめん。俺が悪かった」

「あら、意外に素直じゃない」

「お姉さん、かわいいね。名前は?」

「ふふん。ヘカテーよ」

「じゃあ、ヘカテーさん。スリーサイズは」

「ちょっと!あなたの評価がすぐ下がってるわよ!分かってる!?」

「あ、じゃあLINE交換しよう?」

「天使はスマホ持ってないわよ!!というかマイペースね!あなた」

「おかしいな?AVの質問の流れではあってるのに」

「AVから離れなさい!!」

ヘカテーさんが目の前の机をバンと叩いた

このヘカテーさん。見た目25歳と見た

ただ。年齢なんて何歳だろうと関係ない

年齢なんて偽っているAV女優なんていくらでもいるし、正式な年齢より上なのに女子高生で通してる作品もあるし

そこはやっぱり見た目でしょと俺は思う

「じゃあ聞くけどヘカテーさんはなんでいるの?」

「あなたがここへきたの!!なんで自分の家感覚なのよ!!」

「じゃあヘカテーさんは欲求不満って事でいいですね」

「なんでそうなるのよ!!っていうか脱ぐなーーーーーー!!!」

いやぁ、Cカップとはいえ天使とヤれたらいいなぁという探求心に嘘をついちゃダメだと思うのですよ

「やめ!!あたしまだバージンなの!!おねがい!!いいスキルあげるから!!だからやめてーーー!!!」

と、男としての歯車が外れ掛ける所で思いがけない言葉を聞いたので組伏せて後中に入れるだけなのを止めた

ヘカテーさんが涙目で服を直しつつ、俺は正座で内容を聞く

「あたしが下級天使でなかったら、あなた今頃地獄の業火に焼かれてたわよ」

どうやらこのヘカテーさん、天使の中でもやくた・・・レベルが低いみたいでオツムも悪いようだ

そういう娘はやっぱり脱ぐべきだと思うんだがどうだろう

天使が地獄の業火はないと思う

「でもさ、ヘカテー」

「さんをつけなさい。あたし、あなたより200歳上なのよ」

「違うよ。嫁20人の内の1人として呼んだんだ」

「今すぐさんをつけなさい!!そんな婚約認めないわ!!契約してないもの!!」

「1度身体を許したらそこから子供を孕んでそして」

「許してない孕んでない!!妄想も大概になさい!!」

「名前は文守のふみとヘカテーのテーをとってフミテーにしよう」

「そんな名前認めない!じゃなくて勝手に話を進めないで!!」

「じゃあ俺がここにいる理由は何?」

「ようやくここに・・・。疲れた。あのね、あなたには今から異世界に行ってもらいます」

「目的は?」

「何かあっさり流すわね」

「あ、孕みたくなった?」

「目的はその世界の人間界の生命の危機回避、まあ他の種族の討伐ね。それをすればいいわ」

この子はツンデレなんだな。俺の誘いを断ってる裏で実はそうしたいくせに

「さっきスキルって言ったけど」

「ああ、それが今から渡す能力よ。言っとくけどあたしの持ってるスキルの中で最強のヤツよ」

やったーーー!!愛してるよヘカテーさん!!

「とりあえず、ラブコールは無視するとしてあなた、まずはあたしの前に立って」

俺は素直にヘカテーさんの前に立つ

「あーーー!!!まずは服を着ようか?」

「?俺は気にしないよ」

「あたしは気にするの!!まったく・・・大きいじゃないの」

「あ、ヘカテーさんもたまってるんですね」

「見せるな!!しまえ!!露出狂!!」

俺は渋々服を着てヘカテーさんの前に立つ

ヘカテーさんは俺の頭の上にに手をかざし光を発したと思ったらすぐに収束した

「おめでとう。これで異世界で戦えるわ」

そういうと、直ぐ様転生させたいようで俺の体の周りに光が灯った

「待て!説明くらいあって然るべきだろう」「あ・・・あ~~~~~~!!!」

いや本当この子馬鹿なんじゃないか。説明抜きでいってらっしゃいはないだろう

説明抜きで本番はセックスだけで十分だ

「エヘン。今あなたにあげたのはね~」

そして少し間が空いてから口でドラムロール

早くしろ。遅いのは男のアレだけでいい


「召喚師のスキルよ」


・・・・・・・・・。

「あの、すいません。返品は」

「できないわ。戻し方知らないもの」

うわー。なんか悪徳セールスの匂いがするわ「ヘカ。これ本当に使えるの?」

「信じなさい。そのスキルはね。最大12体までの色んなものを召喚できるわ」

「それってつまり一回召喚したらそのモンスターをそのまま使うって事?」

「そうそう。ま、ポ〇モンのパーティー12体限定版みたいなものね」

「えーそれはつまりあれか?こっちからは何を召喚するかも選べないっていう」

「そうそう」

なんだろう。さっきこいつが言ってたのは・・・

「おいテメエナニが一番いいスキルだよ!!バチもんじゃねえか!!!」

「そんなことないわ!!!後は水を浄化させるスキルとか火の中を移動できるスキルとか植物の成長を急激に速めるスキルとか毒魔法が効かなくなるスキルしかないわ」

「陳列されてる商品がマニアック過ぎるし少ないわ!!!もっとまともなのは無かったのか!!!寂れたAVショップ店の方がもっと陳列しとるわ!!!」

「知らないわよ。地球の日本のAV事情なんて!!!しょうがないじゃない!!!スキル取得は上位の天使が良いのを持ってくからあたしの番に残ってたスキルはそのくらいだったのよ!!!あたしがストックできるスキルもそのくらいだし!!!」

スキルってスーパーのバーゲンセール制度でも採用してるんですか

「うわ。使えねえな、この天使。性欲の捌け口としてしか使えねえじゃねえか」

「ちょっとやめて!!!そこはお尻の穴だから!!!」

うん。これはどうみてもこの天使が悪い

この下級天使が

そんなヤツにはアナル開発するべきだ

「ああもう!!あんたなんかさっさと行けーーー!!!」

てなわけで全部入れる前に転生されました




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