お嬢様、内政のお時間です
アレセイア
あらすじ
※ネタバレを含みます。
辺境伯、レックス・ローゼハイムが死んだ。
娘のシャルロットは悲嘆に暮れていたものの、幼馴染で使用人のカナに励まされて、父の跡を継ぐことを決意。だが、そこには財政上の問題があった。
資金が乏しく、葬式や相続の手続きすらままならない。また、欲深い叔父、リチャードが虎視眈々と爵位を狙っている状況だった。
それを一手に解決すべく、カナはリチャードを呼び出すと、爵位相続の制度を利用し、シャルロットを辺境伯とすることを認めさせ、さらに上手く彼を騙して資金を引き出させる。
その資金を元手に、爵位の相続に成功したシャルロットはカナと相談し、街を牛耳る商人工業組合と農民協同組合の不和に注目。父の葬儀の場を利用し、彼らをそそのかすことで、増税に成功する。
財政の状況は改善された。だが、葬式の費用で蓄えはなくなった上に、辺境伯の代替わりのパーティーを開催する費用を、捻出しなければならない。
カナはシャルロットに内政についてレクチャーしながらも知恵を絞り、地方通貨の発行を思いつく。それにより、資金を確保する。だが、そのパーティーの場では流行り病の噂が広がっていた。
流行り病は、ローゼハイムで蔓延し始めていた。シャルロットは財政が苦しいことを承知で、大規模検診を決行。食い止めを試みる。その一方で、カナは実際に流行り病の病人たちを視察。そこで違和感を覚える。
やがて、大規模検診のことを聞きつけたリチャードが、シャルロットに財政の浪費を指摘。彼女が辺境伯に相応しくないと告げるが、シャルロットはカナから教わった内政の知識で反論。また、カナの機転と医師の努力により、流行り病の原因が突き止められたことが知らされる。
それに反論を失くしたリチャードは尻尾を巻いて逃げ帰り、街も日が経つにつれて病が収束。この一連の事件を通じ、カナとシャルロットは想いを通じ合わせ、そして結ばれることとなる。
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