第11話「2月2○日変な目で見るな」
題材になるものを取材したいと書いたが、私は頭がおかしいのか、昔から、自分のまわりにあるもの全てを「被写体」として捉え、
「こいつ、どう表現してやろうか?」と、考え込むクセがある。
太陽の光線に目が眩んだときの、目の痛さをどう表現しようとか。
この小説に挿し絵を描くのを許してもらえるなら「私はこんな風に表現するな」とか。
ホームランを打ったときのバットを持つ手のひらの喜びとか。
そんな日常の全てが、私自信の頭の中で、「作品の被写体」として存在する。
こんな、思考を持つ頭に産まれたことを嬉しく思う。
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