光と影、陽と陰、そして孤独

ケイくんとナナさん或いは義鷹=gsgs

光と影、陽と陰、そして孤独

貴女が居なくなった今、僕の心には何もないんだ。




ポツン……ポツン……

規則的に水の滴る音がする。僕は暗闇のなか独りでどこからか岩に降って来る水を見つめていた。


~~♪~~♪

どこかで誰かの神を称える歌が聴こえる。僕は終わりのない長い廊下の真ん中で一人違う歌を歌っている。


誰か……誰か……

どこかで人生の不条理を嘆く声が響く。僕は暗い空の下で喜びを探している。


燦々と太陽が世界を写し出す。僕は部屋に戻り夜が来るまで眠りにつく。


コツン……コツン……

誰かが僕の元にやって来た。僕は顔を上げ君の顔を見つめてみた。


ねぇ、と君が僕に話しかける。僕は悪くは無いさと言ってみる。


じゃあ、と君がもっと良い世界はと聞く。僕は分からないと返す。


きっと、と君が僕を光に連れ出す。僕には外の世界は眩しすぎた。


サヨナラ、と君は僕から離れていく。僕は君が暗闇を照らしていた事を知った。


爛々としていた星が消えて行く。僕は君と居た日々をもう一度求めた。


最後の希望を探しに町に出た。君は見つかることはなく孤独の日々が続く

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