調べもの
連濁
●連濁(れんだく)とは?
たとえば「トリ」という言葉の前に「ワタリ」をつけると「ワタリドリ(渡り鳥)」となり、発音が「トリ」から「ドリ」に変化します。
このように、複数の語句が組み合わさることで後の語句の一文字目が濁音に変化する現象を『連濁』といいます。
●悩みの理由
先日(2020年9月8日)から投稿を開始している長編小説『歌姫と彗星カラス』では、この連濁に悩まされました。
順を追って説明しますと、この長編はもともと『宇宙一の歌姫』という短編をリライトしたものです。
短編ではカラスの名称を「銀河カラス」としていましたが、本来なら「銀河ガラス」と連濁にする方が自然な気がします。
作品を読んでくださった方の中には、違和感を抱いた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
それではなぜ「銀河ガラス」というふうに連濁にしなかったのかというと、「銀河」をつけず「カラス」のみで書いたときに違和感があったのと、「硝子(がらす)」と区別がつきにくいのではないかという心配があったためです。
長編にリライトするとき、この連濁をどうにかしたいというのが大きな悩みの種でした。
●連濁のルール
調べていくうちに、連濁が発生するにはどうやら規則性があることがわかりました。
基本的に、後の語句が和語の場合は連濁が発生することが多いようです。
「カラス」、……あっ、和語ですね。(;´∀`)
しかし、例外も多いようで、完全な法則を見極めることは難しく感じました。
そこで【カラス 種類】をキーワードにして検索してみました。
すると、いくつかの種類は連濁にならなずに表記されていました。
(クバリーカラス、モルッカカラス、フロレスカラスなど)
つまり、結局は「言いやすいかどうか」によるのではないかという結論になりました。
●「彗星カラス」「凡カラス」
そこから、宇宙、銀河、惑星、星……など思いつく言葉を出し、結局「彗星カラス」と「凡カラス」という名称にしました。これなら連濁にする方が言い辛いはず。
少しは違和感がなくなっているといいなと思います。
ただし、Wikipedia「カラス」で調べると、「クバリーガラス」「モルッカガラス」「フロレスガラス」と表記されていますね。
私の苦労……。(;∀;)
まあ、執筆の裏でこんなことを試行錯誤しながらやっていたよという話でしたw
(;´∀`)
●参考サイト
『歌姫と彗星カラス』(長編)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054921586095
『宇宙一の歌姫』(短編)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894659909
Wikipedia 「カラス」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%82%B9
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