第1話

ー旧カラクリシティー


少年「…あの化け物もう見えなくなっちゃった…速すぎる…」


息を切らしつつ、少年は立ち止まった。

少年「勢いで飛び出しちゃったけど、どうしようか…」

少年「ボクにあの化け物を倒す力はないし…ん?」


???「ニンゲン、排除スル」

不気味な声と共に人型の機械が現れる。


少年「嘘でしょ!?こんな所で見張りに見つかるなんて!」

見張り「排除…ハイジョ」

少年「うっ…うわぁぁ!誰か助けてください!」


ヒュンッ!


その瞬間、"見張り"と呼ばれた機械にナイフが突き刺さる。

???「<暗技>ダブルスラッシュ」


後ろから声が聞こえた途端、ナイフが十字に光を発し、見張りの体を貫く。

???「そこのガキ、怪我はないか?」

少年「あっ、はい…あなたは誰ですか?」


店主「俺は対機神用の武器を売ってる店の店主だ」

店主「とは言っても、俺以外で店に居るのはフクロウ1羽だけだけどな」


店主「そもそもなんでこんな所に?」

少年「ボク、見たんです。ほかの機神とは明らかに違う化け物を」

店主「…ほう?で、お前はどうしたいんだ?」


少年「全ての機神が暴走した理由を突き止めたいです」


店主「よし、いい心意気だ!気に入った!」

店主「お前に武器をおごってやる」

少年「いいんですか!?」

店主「あぁ、魔法の稽古も付けてやる」

少年「ありがとうございます!」


店主「ただし、機神の目撃情報がない間は店の手伝いをしてもらう」

少年「わかりました」


店主「あぁ…そうだ、お前両親は?」

少年「…全員殺されて一人暮らしです」


店主「そうか…聞いて悪かったな」

少年「いや、いいんです」

少年「仇をとるためでもあるので」

店主「とりあえずここじゃ危険だ、案内してやる」


2人は武器屋に向かって歩き出した…

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