私と「書店の思い出」転じて「図書館の思い出」
オレンジ11さんの『ミュゲ書房』関連のキャンペーンで、Twitterで「私と書店の思い出」というのがありまして、参加してみました。
そしてふと思った。蜜柑桜の場合、「私と図書館の思い出」が多いかもしれない、と。
仕事の手慰みに書いてみます。
私と図書館、そして図書室、ですね。随分と長らくお付き合いしています。そもそも共働きなこともあり、姉と私がいくとしたら「図書館」か「児童館」。引っ越した後は「児童館」にいくことはなく、もっぱら図書館に言っていました。自転車で行ってどさどさ借りてくるの。返却日があるから定期的にいくし、また借りてくる。その頃から料理の本、多かったな。
また、小学校の時から学校の図書室によくお世話になったのじゃないかな。
私の姉はとにかく活字中毒でして、まぁ小学生がそれを読むのか? という分厚い本も早々に読んでいたのですね。その影響で、小学生の頃の私は馬鹿なことに「お姉ちゃんが読んでいるのだから読まなきゃいけない」みたいな感覚になっていました。実際、比べられたり「お姉ちゃんはよくできる子ねー」と言われることが多かったのもあるのかも。
姉がその頃に読んでいたのは海外文学が多く、「モモ」「果てしない物語」「家なき子」などなど。一応、対象年齢的には小学生なのだけれど、一般の設定より早くに読んでいた気がします。
しかし私は、めちゃくちゃ読むのが遅い。今でもそうです。特に物語は台詞を話すのと同じ速度で読みます。昔は家族に「点とか沈黙もそれだけの間で読んでいるでしょう」と呆れられたくらい遅い。
そして翻訳ものが苦手だったのですよね〜。従って、読むのだけれど非常に苦痛でした(苦笑)当たり前です。好きなもの読んでないんだもん。私が好きな本は和書で、『かぼちゃの馬車と毒林檎』などが好きで、全然色が違う。
ですから中学生くらいからだと思います。本が好きになったのは。
荻原規子さんの勾玉三部作が高学年あたりの時期に入るかもしれないのだけれど、覚えてません。
「図書室」との関係で、中学校の時は鮮明に「面白い」と思った作品が図書室で借りたものなのです。
まず覚えている限りではまり込んだのは、森絵都さんの「アーモンド・チョコレート色のワルツ」「宇宙のみなしご」「リズム」(あっ角川文庫だった)
それから氷室冴子さんの「海が聞こえる」、など。
そしてコバルト文庫をよく読んでました。学校の図書室に結構な数があったのです。「ちょー美女と野獣」はじめ「ちょー」シリーズにはまったのは、内容も面白かったし、タイトルに音楽の曲名・作品名が入っていたのに惹かれました。
「ちょー恋とはどんなものかしら」(フィガロの結婚)、「ちょー英雄」(エロイカまたは英雄の生涯)、「ちょー魔王」(シューベルト歌曲)、「ちょー魔法使いの弟子」(交響的スケルツォ)、「ちょー真夏の夜の夢」(メンデルスゾーン劇音楽)、「ちょー海賊」(バレエ)、などなど。
さて中学校でなぜにこんなに……。私、図書委員でした。
ことあるごとに図書室に行っていて、幼馴染と図書委員をやっていました。図書室にいるとクラス替えで別れてしまった友達たちもよく来るし、クラスで仲良しの子もよく来ました。そう思うと類は友を呼ぶ、だったのかな。
それから図書室にいると先輩たちにも後輩たちにも会えるんですよ。部活以外で大好きな先輩に会えるっていうのはやっぱり嬉しい。
さらに私の学校の図書室って校内でも特別な空間の一つだと思うのです。中学校と高校と図書室は共同だったんですね。高校行った先輩にも会えるわけです。姉のお友達にも会えたりします。
先輩に会えるのが大きかったけれどね! はい、憧れの先輩、というのはかなり強くありました(笑)
あと、図書委員のお仕事の一環で、日々の図書室だよりを作ったり、学園祭でその増刊号を作ったりしていました。本の紹介、図書室の使い方とかです。それで一緒に図書委員をやっていた幼馴染と対談形式の本紹介をしたり、表紙の絵を描いたり……。
自作の小説を載せてもよかった!!
というわけで、私も短編を書いて載せていました。カクヨムにも載せていましたね。
そうして身近になった「図書室」。
大学に入ったら勉強・研究で毎日のようにお世話になりましたね……。留学時代は講義自体が少なかったため、日々過ごすところは図書館です。お城の一角・分館にある図書館です。
朝起きる→ご飯を食べながらヨーロッパのニュースで一応の情報収集→雑務を済ませて図書館→2時過ぎまで籠城→帰ってお昼ご飯、もしくはお弁当を食べて別の図書館に移動、というルーティーンでした。
休日も家では集中できないから図書館、でしたね。
アジア人だったし、図書館のおじさんと仲良くなりました。正直いうと気分屋な人ですが、よくしてもらったと思います。喜劇に出てきそうなひょうきんなおじさんです。
いる間に、別の受付員のおばあちゃんはいなくなってしまいました。多分、定年退職でしょう。おじさんはコロナ禍が終わってもいてくれるかなぁ。
ふと気がついてみたら、人生の多くの時間を図書館で過ごしていました。コロナ禍で図書館に行きづらいの苦しい。
そんな私、大学生時代の仲良したちと「〇〇はどこ(の国・地方)が似合うと思う?」みたいな話をしていた時。よく皆からツッコまれることの多い男友達のコメントはこれ。
「すごい高い本棚の間にいそう」
「それ国(地方)じゃないよ」というツッコミを即座に浴びせられたのはいうまでもありません。
カクヨムユーザーさんの中には「図書委員」だったり「図書館との思い出」が色濃い方もいらっしゃるのではないでしょうか。皆さんのも聞いてみたい。
筆致企画は現在、千字程度。夜寝る前しか書く時間が取れなくて。今回は何も飾りません。
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