第5話 表紙素材を作成し、中身になる小説を選定する。

 Kindle本をとにかく一冊作るにあたって、いろいろ検索し、サイトを見て、参考書になる本をピックアップする。


 良さそうだなーと思ったのが、「企業魂」というサイト。

 https://kigyoudamashii.net/


 情報が新しいのと、知りたい情報がきちんとカテゴライズされているのでわかりやすいのと。

 最新の記事を読むと、なんと、Microsoft Word(以下Word)いらずで本が作れるぐらいKindle出版は進化しているらしい。Googleドキュメント(※1)を作ればいいのだとか。


(※1 Googleドキュメント:Google社が無料提供するウェブブラウザ(IEやSafariやFirefoxやChrome)内で動くオフィスソフト。Wordに似た感覚で編集できる。またリンクを教えるだけで共有や共同編集も手軽にできる。音声入力機能なんかもデフォルトでついている。エクスポート機能もついているので作ったものをWordファイル形式(doc、docxファイル)にしたり、PDFにしたりすることも可能。もちろん家で印刷することもできる。つまり、Word(PCソフト)で出来ることをブラウザ上から行うことが可能って考えるとわかりやすいかも。もっと詳しいことが知りたい方は、

https://ferret-plus.com/11993

この記事を読むとわかりやすと思います)


とはいえ、私はGoogleドキュメントよりWordに慣れているため、Wordで作るつもりですが。


 というわけで、このサイトの管理者、後藤氏が出しているKindle出版にまつわる本を読んでみる。後藤氏のKindle出版にまつわる本はKindle unlimited(※2)に登録されているため、Kindle unlimitedに月額980円を払っている私は実質無料で読むことが出来て助かる。


(※2 Kindle unlimited《キンドル アンリミテッド》:Amazon(アマゾン)の電子書籍読み放題サービス。月額980円で豊富な本・雑誌・マンガが読める。Kindle端末だけでなく、PCやスマホに無料のKindleアプリをインストールすれば、それだけで読めちゃう。難しい! という人はAmazonからのリンクでブラウザ上で読むこともできる。重いけど)


ほかのKindle出版にまつわる本も何冊か読んだが、表紙は2020版と銘打っているのに、ePub(※3)Mobi(※4)にすることなどが必要だと書いてあったり微妙に情報が古かったりする。


(※3 ePub:電子書籍のフォーマットの一つ。txtやdoc、pdfと同じようなものだと考えればわかりやすいかも)

(※4 Mobi:ePubと同じく電子書籍のフォーマットの一つ。数年前までこのフォーマットにしないとKindle出版できなかったらしい)



 実際に出版とか銀行口座の登録などの手続き云々うんぬんは意外と簡単に出来そうで、やっぱり大事なのは


 1.原稿 2.表紙 3.キャプション(本の概要・宣伝文みたいなもの)


 だということが、わかってくる。


 で、1の原稿だが、自分の作品の中からホラー(短編)とノンフィクション(中編)を一本ずつ選び、二本立てにすることにした。(ちなみに二つともカクヨムをはじめ、web媒体にもどこにも、出してない作品になる)


 そして、2の表紙。


 これについては


 1.絵描きさんに書いてもらう。(ココナラやPixivで見つける。知り合いに頼む)

 2.簡単な幾何学デザインで自作する。

 3.フリーの画像素材を使う


 などの手がある(企業魂の後藤氏は3を推奨している)が、私はそのどれでもない方法を使うことにした。


 自分でスマホで撮った写真を画像加工アプリでレタッチして、手書き風に加工し、タイトルは自力で入れる、という手法を使うことにしたのだ。


 1はお試しの出版なので費用的にNGだし、2については本命の強制入院日記でやりたいデザイン案があるのでここでは使いたくない。3は、クレジット表記がなんだ、商用利用は実は不可ですだとか(つまり実は全くのフリー素材なんて皆無に近い)と、なんだかんだ縛りが多いのでこれもあまり気が乗らなかったのだ。


 自分で撮った写真なら著作権は自分にあるし(人が映り込まないよう、肖像権には気を使わないといけないが)最近の画像加工アプリは優秀なので、簡単に手書き風に加工ができるのだ。令和という時代に生きていてよかった。


 ……とはいえ、このアイデア自体は実は拝借したものである。

 以前、文学フリマで素敵な自画像イラストを表紙に使っていた作家さんに、これって描いてもらったんですか? そっくりですね! と言ったら画像アプリのレタッチを使ったんですよー、とその画像アプリの名前も併せて教えてもらったのだ。


件の画像加工アプリは、「Artomaton お絵描き人工知能」というアプリ。

iPhone専用だけれども。


https://apps.apple.com/jp/app/artomaton-%E3%81%8A%E7%B5%B5%E6%8F%8F%E3%81%8D%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%9F%A5%E8%83%BD/id718222634?mt=8


 タイトル入れについては、webサイト作成をお小遣い稼ぎにしている身の上なので簡単なバナー程度は作れる画像加工技術はあるので全く問題ない。(それでもあんまり得意じゃないけど)齧っててよかった。


でも、タイトル入れ難しいよ!という人もいると思うので、タイトル入れができる

画像加工アプリを紹介する。


「LINECamera」

iPhone版

https://apps.apple.com/jp/app/line-camera-%E5%86%99%E7%9C%9F%E7%B7%A8%E9%9B%86-%E3%82%AA%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AC%E5%8A%A0%E5%B7%A5/id516561342


Android版

https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.naver.linecamera.android&hl=ja


 精神科デイケアに行った帰りに、素材となる写真をとって、「Artomaton お絵描き人工知能」で手書き風(ペンシル画風)で加工すると良い感じにできた。これに赤字でおどろおどろしい雰囲気のタイトルを載せれば立派な表紙になりそうだ。


なお、蛇足かもしれないが、私がパソコンで使っている画像加工用のフリーソフトも載せておく。


「GIMP」

https://enjoypclife.net/2013/01/09/gimp-japanese-download/


GIMPの使い方についてはこちらの書籍が詳しい。

「GIMPのドリル」

https://www.amazon.co.jp/GIMP%E3%81%AE%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%AB-%E9%95%B7%E8%B0%B7%E5%B7%9D-%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%8A/dp/4883376788


なお、抜け道になるが、GIMPのドリル、Amazonよりメルカリの方が安く売っている。メルカリのアカウント持っている方はそちらで検索したほうが安く手に入る。


 表紙素材を作り、本のもとになる小説二本に手を入れて、見えてきた作業は


 1.目次とハイパーリンクを設定する(Kindle出版には必須らしい)

 2.前書きと後書きを書く

 3.キャプション(本の概要・宣伝文)を練る

 4.表紙素材となる画像にタイトルを入れる

 5.校正作業


 とりあえず順番的にはこんなものだろうか。

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