マグローKツイッター小説まとめ

川野マグロ(マグローK)

本中心の世界 他

「本中心の世界」



 一人一冊の本が与えられる世界でブフは本を失くした少年、トロスのために自分の白紙の束とペンを使って本を書いた。

 それは、トロスの覚えている限りの内容だったがトロスはブフの書いた本を本物と言ってくれた。

 ブフは喜び本を失くした人のために自らの白紙の束、ノートを使った。







「田中太郎のがんばり」



 小学6年の時の全国優勝以降特に何の活躍もしなかった田中太郎は日本のスター選手の姪であり田中太郎の後輩の鈴木花子の頼みによりもう一度一番を目指す。

 同級生の斎藤次郎の妨害がありつつも、田中太郎の受け入れる態度により改心させ、三人の力で優勝を目指す。

「届け、一歩。一秒」







「怠惰な神と少年」



「……!」

 ヨシロウが危ない!

「まったく、面倒なことにしてくれちゃって」

「今日のことは私は何もしてないわよ?」

「今日のこと"は"だけどな」

 今の問題は決して放置することはできない。人の命がかかってるかもしれないことを見逃すわけにはいかない。





「少女たちに迫る世界の危機」



「おはよう!」

「おゲホゲホッ!」

 私の挨拶によって目の前の友の咳が止まらなくなってしまった。

 今朝の夢が本当ならこのままだと世界中で咳が止まらなくなってしまう。

 しかし、突如、朝早くから歌う少女が現れた。彼女の歌で友の咳はおさまり世界の平和が保たれた。





「人になったブナ」



 ある森にブナという名の木が居た。

 木は優しく森の動物たちと話すことが楽しみだった。

 しかし、彼は人の親子ゲンカを止めることができなかった。

 そのために泣いた。

 泣いて泣いて泣きまくった。

 木で泣くはずのないブナは泣くことのできる体を手にしたのだ。

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