第35話
私は魁斗を車に乗せた。
行き先は青柳がいる神社。
そこに紫苑がいるはずだ。
神社に着いた。
すると魁斗が先に降りて、まるで自分の家の庭のようにすたすたと歩いて行く。
私は後を追った。
しばらくすると、前方から魁斗の大きな声が聞こえてきた。
「おおっ、なんだおまえは?」
そこには青柳と紫苑がいた。
青柳のことは知っているので、魁斗が言っているのは紫苑のことだろう。
高校のセーラー服を着た、中学生くらいの顔の少し小柄な少女。
おそらく魁斗の予想していた人物とは、大きくかけ離れていたのだろう。
こっちにくる私の姿を見つけた青柳が魁斗に言った。
「この人が、おまえといっしょに入る紫苑だ。仲良くするように」
「こいつが? こんなチビのロリっ子が、この俺と入るってか」
魁斗は紫苑をまじまじと見ていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます