第16話

「それじゃあ、次に行きますか」


「行くか。青柳、元気でな」


「飛燕もな」


青柳と別れ、私と魁斗は車に乗り込んだ。


「で、次はどこに行くんだ?」


「行けばわかるさ」


「そりゃそうだ」


車は走りだした。



次の目的地までは距離がある。


長いドライブだ。


その間、魁斗は一方的にしゃべったかと思うと突然眠りはじめ、また起きてしゃべったかと思うとまた寝る。


そんなことを繰り返していた。


私はほとんどしゃべらなかったが。


車は午前中に出たが、目的利に着いたときにはもう夕方になっていた。


「着いたぞ」


そう言うと魁斗が目をさまし、外を見た。

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