第4話
速いし力強いが、私は槍でそれをはらった。
そしてふところに飛び込むと、刃と反対側にある鉄球で男のみぞおちを突いた。
「ぐふっ」
体重に加えて気をのせた攻撃だ。
並みの人間なら一撃で倒れてしまうだろう。
しかし男は倒れなかった。
ダメージはあるのだが、ちゃんと両の足で立っている。
「やるじゃねえか」
私は気付いた。
もともと身体も頑丈なのだろう。
しかしそれだけではない。
鉄球が当る瞬間、男が気をみぞおちに集めたのだ。
つまり防御。
集まった気はそれほど多くはないが、それでも衝撃を多少軽減していた。
だから倒れなかったのだ。
しかもこの男、無意識でそれをやりとげ、自分ではそのことに気付いていない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます